「車中泊女子」黒木美珠のVehicle&Life 【Vol.2】 車中泊向きのクルマ選び! いまならEVが激推し
車中泊向きのクルマとは
アウトドアフリークや旅好きの間で人気が高まる車中泊。好きな場所で眠り、目覚めた瞬間に絶景を楽しむ──そんな贅沢な時間を過ごすために、いま注目したいのがEV(電気自動車)です。排気ガスや騒音を気にせず、快適で安全な空間を提供してくれるEVは、車中泊の新しいスタイルを切り拓く存在。この記事では、その魅力と可能性を紐解いていきます。 【画像】黒木美珠さんの車中泊向きクルマ選びのそのほかの画像を見る まず車中泊を快適に楽しむためには、どんなクルマを選ぶかが旅の満足度を左右します。筆者が最近注目しているのが、まさに最近増えてきたEV(電気自動車)です。これまで車中泊といえばガソリン車が主流でしたが、環境への配慮や快適性を考えると、EVがもつ魅力は見逃せません。今回は、なぜEVが車中泊に適しているのか、その理由をお伝えします。
これから車中泊をするならEVが激推し!
まず、車中泊のマナーとして重要なのが「アイドリングストップ」です。ガソリン車では、エンジンをかけっぱなしにすると、排気ガスやエンジン音が他の利用者に迷惑をかけてしまいます。そのため、エアコンを使いたくてもエンジンを止めざるを得ない場面も少なくありません。 一方で、EVならエンジン音がなく、排気ガスも一切出ないため、周囲を気にせずエアコンを使用できるのが最大のメリットです。車内の温度を快適に保ちながら、リラックスして過ごすことができるのです。 さらに、ガソリン車には排気ガスに関連したリスクも伴います。とくに冬場は、排気口が雪でふさがれると一酸化炭素中毒の危険性が高まり、死亡事故に発展する場合も。エンジンをかけたままの滞在には大きな不安があります。 その点、排気ガスの心配がないEVは、安全面でも優れた選択肢です。長旅で安心して過ごせるという点は、車中泊を計画するうえで見逃せないポイントではないでしょうか。 季節を問わず快適空間を実現 EVがもつもうひとつの魅力は、季節を問わず快適に使えることです。真夏の厳しい暑さや真冬の凍える寒さでも、エンジンに頼らずエアコンを稼働させることができるため、どんな気候でも車中泊を楽しむことができます。 それにより、宿泊費を抑えつつ快適な空間を確保できるため、自由な旅を楽しむ方にとって理想的な選択肢となるはずです。 そして、EVならではの付加価値として、電源の使いやすさが挙げられます。多くのEVにはACソケットが装備されており、ボトルでお湯を沸かしたり、車載炊飯器でご飯を炊いたり、温泉帰りに車内でドライヤーを使ったりすることも可能です。 電化製品を車内で自在に使えるというのは、車中泊に新たな可能性をもたらしてくれるはずです。ポータブル電源でも電源確保可能ですが、中身のバッテリーがなくなったら再充電しないと使えないので、同じ「車中泊」でも、できることの幅が広がります。その結果、旅そのものがより充実したものになるでしょう。
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