ルノーが1960年代の「大衆車」を復活 全長4.1mのレトロな新型EV「4 Eテック」登場
実用性を重視した新世代EV
ルノーは10月14日、新型EV「4 Eテック(4 E-Tech)」を欧州で公開した。1960年代の4(キャトル)の後継車とされるコンパクト電動クロスオーバーで、レトロでタフなデザインを特徴とする。 【写真】レトロモダンな「使える」相棒、来年欧州発売へ【ルノー4 Eテックを写真で見る】 (17枚) 2025年に欧州市場で発売予定で、価格はまだ確定していないが、およそ3万ポンド(約585万円)弱になると予想されている。 ボディサイズは全長4140mm、全幅1800mm、全高1570mmと、すでに発売されている5 Eテックより一回り大きい。BセグメントSUVに相当し、ミニ・エースマン、ジープ・アベンジャー、オペル・モッカなどと競合することになる。 新型4 Eテックは、比較的手頃な価格設定、使い勝手の良さ、アドベンチャー的なデザインを武器とする。 初代4へのオマージュとして、3分割されたリアライト、ルーフ上のミニスポイラー、バンパーのオーバーライダー、ドアシルに沿って彫られた3本のラインなどが採用されている。初代と同様、オプションでファブリックルーフを装着することもできる。 デザイン責任者のジル・ヴィダル氏は、特に台形のリアクォーターウィンドウとボンネットのカットライン(初代のクラムシェル開口部のオマージュ)について、「すぐに(4だと)わかる部分」だと語った。 「(初代の)ルノー4に忠実でありたいと思いましたが、超モダンで将来まで守られ続けるものにしたかった。わたしの子供たちは(初代の)5や4にはあまり興味がないので、このクルマには独自のメッセージが必要なのです」 初代と同様、使いやすさと実用性はデザインの重要な要素だったとヴィダル氏は言う。「メッセージは実用性に関するものです。4という名前を裏切らないように、実用性を重視したクルマ作りをしなければなりませんでした」 例えば、容量420Lのトランクの開口部は地面から607mmの高さにあり、ライバル車より100mm低いとしている。これにより、荷物の積み込みが容易になり、トランクを椅子として使用することもできる。これもオリジナルへのオマージュだ。 トランクには、汚れた履物から充電ケーブルまでさまざまな物を収納できる35Lの床下バケット(取り外し可能)をはじめ、多数の収納スペースがある。