【ONE】スーパーレックがハガティーを戦慄のヒジ打ちで49秒KO、2階級制覇を達成「2本のベルトは自分のものだ。誰にも絶対に渡さない」
ONE 168: Denver 2024年9月6日(日本時間7日)米国コロラド州デンバー 【写真】カウンターの右ヒジが決まった瞬間 ▼ONEバンタム級ムエタイ世界選手権試合 3分5R 〇スーパーレック・キアトモー9(タイ)144.25 lbs, 1.0099 ※インタビュー [1R 0分49秒 KO] ※右ヒジ ×ジョナサン・ハガティー(英国)144.75 lbs, 1.0074 ※スーパーレックがバンタム級ムエタイ王者に スーパーレックはONEフライ級キックボクシング世界王者。2024年1月の日本大会で武尊(team VASILEUS)と対戦し、大激闘の末に判定で競り勝った。今回は階級を上げて、ONEムエタイの王座獲得に挑む。 対するハガティーはONEバンタム級キック&ムエタイの同時2冠世界王者。今回のムエタイ世界王座は2023年4月のタイトル戦で、1R KO勝ちし、当時絶対王者と言われたノンオーから奪ったもの。2024年2月にはフェリペ・ロボをKOで下し初防衛に成功している。 両者はONE Championship参戦以前の2018年10月の英国『YOKKAO31』で対戦しており、その時はスーパーレックがヒジ打ちで左目尻にカットを奪ってドクターストップのTKO勝利。 しかしこのストップ決着に、傷口はさほど深くないと納得いかない観客からブーイングが上がっている。 前回はリングでボクシンググローブのムエタイ戦だったが、今回はケージで米国デンバーで、オープンフィンガーグローブのONEムエタイルールでの再戦となる。両者にどう影響するか。 1R、右カーフで先制したのはハガティ。続いてステップインと共に長いジャブを打つ。スーパーレックの右ロングフックをかわしたハガティは左フック、右ストレート、左ハイ、右ストレートと攻撃を続けるがスーパーレックは落ち着いてかわしていく。ハガティが前に出てくるとスーパーレックは右の縦ヒジで下がらせる。 ハガティが右カーフを蹴り、ワンツーで飛び込んだところへスーパーレックがダッキングしながら右のヒジをカウンターで合わせた。この一発でハガティが後方へバッタリと倒れ、立ち上がろうとしたハガティだが、10カウント内に立つことが出来ずスーパーレックの秒殺KO勝ちとなった。 大歓声に包まれる場内、スーパーレックも大喜びでケージ内を走り回り、ケージに駆け上る。2本のベルトを肩から下げたスーパーレックは「デンバーのみんな、ありがとう。何と言っていいか分からないくらい感謝しているよ。応援があったからここまで来られた。ハガティは本当に素晴らしい選手だ。思い切りパンチを打ってくるのが見えたからヒジを出したまでだ。次の試合はチャトリCEO次第だね。フライ級(キックボクシングルール)もバンタム級(ムエタイルール)もベルトは自分のものだ。誰にも絶対に渡さない」と宣言した。 スーパーレックはボーナスに加えてFIGHT OF THE NIGHTも獲得した。
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