訪英中の天皇皇后両陛下、舞台版「となりのトトロ」を鑑賞 日本人学校の子どもたちと交流も
日本時間27日午後6時前には… 記者 「今、天皇皇后両陛下が、お別れの挨拶のためにバッキンガム宮殿へと到着されました」 天皇陛下 「ありがとうございました」 天皇陛下とチャールズ国王、皇后さまとカミラ王妃が懇談を終えて、姿を見せられました。
名残惜しむかのように、何度も足を止めながら歓談される両陛下と国王夫妻。車の前で固い握手を交わされると、皇后さまは、国王夫妻と頬を寄せ合い、挨拶をされました。 お別れの挨拶を終えられると、集まった人々にも笑顔で手を振り、宮殿をあとにされました。
日本時間27日未明には、ロンドン中心部の金融街「シティ」で行われた晩さん会に出席された天皇陛下。挨拶では経済界など約650人を前に、イギリス留学当初の“失敗談”を披露されました。 天皇陛下 「留学当初はどうしても英国のお金の扱いに慣れず、ついついコインより紙幣を多く使ってしまい、結果として手元には重いコインをためることとなり、ある時、それらが財布から一遍にこぼれ落ちてしまったことがありました。私は大いに慌てましたが周りにいた人たちが手分けして拾ってくださり、英国の人たちの優しさに触れ、すがすがしい気分になりコレッジ(寮)に帰りました」 ◇ 日本時間28日に、留学された地、オックスフォードへの訪問を控えた両陛下。その留学当時をよく知るのが、元ロンドン支局特派員の長南(ちょうなん)さんです。 元NNNロンドン特派員 長南敏雄さん(83) 「今までどこにも公開しておりません」
当時、撮りためた陛下の写真は、23歳で最初にロンドンの空港に降り立つところから始まっていました。 イギリスでの留学生活では、買い物や洗濯など、できることは何でも自分でされたといいます。そして、熱心だったのがご学友との交流だったといいます。
元NNNロンドン特派員 長南敏雄さん(83) 「ご学友をたくさん作りたいというのがご希望だった。お友達が来ると、コーヒーメーカーにお酒を入れて、ぬるかんにして、みんなにライスワインだと言って配られたと…」 休日には歴史的な場所や観光地にも積極的に足を運び、見識を広げられたといいます。 元NNNロンドン特派員 長南敏雄さん(83) 「今回陛下がイギリスに行かれていますけども、陛下のご様子を拝見していると、留学時代に培ったご自分の感覚、勉学の一端が今日に生かされているのではないかと…」 (6月27日放送『news zero』より)