チョ・ユリ×チェ・スンヒョン×イム・シワンら『イカゲーム』シーズン2のプレイヤーに若者が多い理由
世界を震撼させる生死をかけたゲームと想像を超える壮大な物語、全てがスケールアップしたNetflixシリーズ『イカゲーム』シーズン2が本日12月26日(木)より配信スタートした。 【全ての写真】『イカゲーム』シーズン2より参加する元BIGBANGチェ・スンヒョン、人気俳優イム・シワン、元IZ*ONEチョ・ユリ 本作は、膨大な借金や深刻なトラブルにより人生を諦めかけた者たちが、“人生一発逆転”できるほどの高額賞金を懸け、〈誰もが知る子どもの遊び〉になぞらえた「負けたら即死」のイカれたゲームに巻き込まれていく、世界的メガヒットのサバイバルスリラー。 シーズン2では、元IZ*ONEのメンバーであるチョ・ユリ、元BIGBANGのT.O.Pことチェ・スンヒョン、人気俳優イム・シワンなど豪華キャスト陣がプレイヤー役として出演する。彼らが演じる新キャラクターに注目が集まる中、ファン・ドンヒョク監督は「今は20、30代の若者が経済的に非常に厳しい状況に置かれるケースが増え、気づけばここ数年で“イカゲームの格好の餌食にされる層”となっていました。なので、ゲームに若い人たちが参加することは違和感を生むどころか、より現実味を増す要素になると思いました」と若者のプレイヤーを増やした理由を告白。ゲームの勝敗はもちろん、現代社会の問題を鋭く描写したプレイヤーひとりひとりの参加理由や、彼らの思惑が絡み合い生まれる濃密な人間ドラマも力を入れたという。 ギャンブルに明け暮れ、借金取りから追われる日々を送っていたソン・ギフン(イ・ジョンジェ)をはじめ、ソウル大学首席のエリートだったが投資に失敗し転落人生を送るチョ・サンウ(パク・ヘス)、北朝鮮から弟と逃れてきた脱北者で、残された家族のため資金を必要とする女性カン・セビョク(チョン・ホヨン)など様々な思いや目的を抱えたプレイヤーたちが「大金を獲得できるゲームがある」という甘い誘惑に乗せられてゲームに参加したシーズン1。格差社会などの現実的な問題を投影した各キャラクターの葛藤が多くのファンの共感を呼んだ。監督は「以前は、ローンを組むためには一定の年齢以上でなければならず、セーフティネットなしで多額の借金を背負うにはそれ相応の年齢である必要があったんです。しかし、今は時代が変わりました」とシーズン1制作時の社会を振り返りつつ、現在は仕組みが変わったことで若者も経済的負担を抱える者が急増していると解説した。 そんな監督の言葉通り、シーズン2にはあるインフルエンサーの助言が原因で卑劣な投資詐欺に遭い、ゲームに参加せざるを得なくなったジュニ(チョ・ユリ)や暗号通貨投資に失敗し自身だけでなくフォロワーにも甚大な損害を負わせた元インフルエンサーのミョンギ(イム・シワン)などシーズン1に比べて年齢層の低いプレイヤーの姿が目立つ。 主演のイ・ジョンジェは「本作で最も興味深いのは、キャラクターそれぞれに異なる背景があり、必死でゲームに勝とうと彼らを突き動かす感情や目的も1人1人異なるところです。監督はシーズン2でそれを見事に昇華させたように思います。物語はさらに深みを増し、キャラクター間の対立がより激しくなっていく様子を見ていただけるでしょう」と力説。現代の若者のリアルな姿を捉えたプレイヤーたちがゲームを通して衝突し、時に歩み寄ることで生まれるエモーショナルなドラマ要素はシーズン1をも超えるものになっていると自信を覗かせている。 新シーズンの展開について監督は「最近の韓国では、高齢者と若い世代の間の対立が以前よりひどくなっています。議論の余地はなく、お互いに敵意しかありません。シーズン2ではそんなところもインスピレーションを受けています」と明かしており、若者のプレイヤーが増えたことで個人同士の争いだけでなく、世代間の対立もゲームの行方を左右するものに発展していくと示唆。衝突がエスカレートする中で、彼らは無事に生きて賞金を手にすることができるのか。