激戦区の攻撃陣で定位置確保へ 今季18ゴールのボーウェンが目指すイングランド代表レギュラーへの道
親善試合でアピールなるか
24日にブラジル代表、27日にベルギー代表との親善試合を控えているイングランド代表。 EURO2024のメンバー入りに向けた重要なテストマッチであり、選ばれたメンバーは代表指揮官ガレス・サウスゲイトに自身の価値をアピールする必要がある。かつてないほどに熾烈なメンバー争いになっているイングランド代表だが、その中でも激戦区であるアタッカーの定位置確保を狙う選手がいる。ウェストハムのジャロッド・ボーウェンだ。 今季ストライカーとしても覚醒したボーウェンは、ここまで公式戦37試合で18ゴール7アシストをマーク。今シーズンはCFとしての起用も多く、よりゴールを決めることができている。CFでもウイングでプレイできるボーウェンはイングランド代表にとっても大きな武器となるが、同選手はEURO2024メンバー入りに向けて、3月の親善試合への思いを語った。 「もし僕が前線でプレイするなら、ハリー・ケインとオリー・ワトキンスがいる。でも私はプレイの調子の良さでここに選ばれたので、インターナショナル・ブレイクに入るたびに、クラブレベルでやってきたことをやるんだという心構えで取り組まなければならない。やり過ぎないこと、印象づけようとし過ぎないこと。個人的には、それが裏目に出ることもあるといつも思っている。私にとっては、同じマインドセットで、同じようにフットボールを楽しんで臨むことが大事。チャンスをつかんだら、それをものにすることが重要だ」(英『Evening Standard』より) ボーウェンはあくまでウェストハムで今季やってきたレベルのパフォーマンスを代表でも見せることが大事だと語っており、気合いは入っているものの気負いはないようだ。ボーウェンのプレイエリアにはケインやブカヨ・サカなど圧倒的な存在がいるため、レギュラー奪取は至難の業だ。しかし今シーズン、新たな才能を開花させノリに乗っているボーウェンであれば、チャンスはあるだろう。EURO2024のメンバー入り、そして代表での定位置確保に向けて、3月の2連戦で結果を残すことができるのか、注目だ。
構成/ザ・ワールド編集部