『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかり「“芝居をする”しかできない人間なんです」
テレ東プラス
脱力系殺し屋コンビ、ちさと&まひろを描く人気作「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ。第3弾となる映画「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」(2024年9月27日公開)は、今年7月「第23回ニューヨーク・アジアン映画祭」で最も優れたアクション映画に送られる「ダニエル・A・クラフト賞」受賞という日本映画初の快挙を成し遂げ、公開前から大きな注目を集めている。ちさとを演じる髙石あかりさんに話を聞いた。 【動画】『ベイビーわるきゅーれ』ちさまひコンビがドラマで登場
『べビわる』の魅力
――映画『ベイビーわるきゅーれ』(2021年公開)、第2弾 映画『ベイビーわるきゅーれ2 ベイビー』(2023年公開)、第3弾 映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』(2024年9月27日公開)、さらにドラマ化。どう感じましたか? 「いつの間にか、自分が想像していたところより遥かに大きくなってどんどん進んで行く『ベイビーわるきゅーれ』が、とても誇らしく自慢できるものであると同時に、ちょっと遠くなっていく気がして、不思議な感覚です。大切過ぎて自分のものにしておきたいけど、たくさんの人に見て欲しい――そんな相対する感情が生まれたりもします。だからこそ客観的に見ることができるので、『面白い!』と自信を持って言える作品です」 ――髙石さん演じるちさとと、伊澤彩織さん演じるまひろの、のんびりした日常と本格アクション、このギャップがシリーズの魅力です。シリーズを重ねるごとに変化や発見はありますか? 「発見だらけです。ちさととまひろの関係性も徐々に変わってきた気がしますし、私と伊澤(彩織さんの関係も変わってきました。これまで、撮影では“私たちは1つ”と自分に言い聞かせて、伊澤さんの素晴らしいアクションに圧倒されつつ必死でついていく感じがありました。でも今回は“お互いに支え合えている”と強く感じました。 4年も一緒にやっているとお互いの良いところも欠点も、今、助けを求めているなというのもわかるんです。今回、私の中で『伊澤さんを守れるのは私だ!』という気持ちが芽生えましたし、たぶんお互いにそう思い合っていた気がします。“頼ろう”“頼ってもらいたい”と思えたことは大きな変化ですし、そういう存在になれていることで生まれる表情やアクションが出ていると思います」 ――お2人の関係性も変化しているとのことですが、髙石さんにとって伊澤さんは、どんな存在ですか? 「ちさととまひろの関係性は言葉で表現するのが難しくて、ぴったりくるものがないからなのか、今まで呼んだことがなくて。だから私と伊澤さんの関係にも名前を付けたくないと思っていたんです。 でも、最近になって名前を付けたい欲が出てきました。未来のことはわからないですが、映画3作目とドラマ版、もしかしたらこれでゴールかもしれない…という予感があったから、そうなった時に私たちの関係を示す名前がなくなってしまうのは嫌だと思ったんです。 伊澤さんには『お友達になってほしいです』と伝えたいです。お友達になれたらいいなと思いつつ、まだ恥ずかしくて本人には言えてないんです」