『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかり「“芝居をする”しかできない人間なんです」
“髙石あかり”を形成する3つの要素
髙石さん自身が“髙石あかり”を語る上で欠かせない、自分を形成している大事な3つの要素について聞いてみた。 【周りの人】 「家族と友達、マネージャーさんなど、いつも近くにいつもいてくれる、私が“心から守りたい”と思える人たちです。私には本当に大切に思っている人しか守れないから、大勢でいることがあまり得意ではなくて、友達も少ないんです。でも、その大切な人たちを守れたら私は十分。大切な人が幸せな時間を過ごしている姿を見るだけで、私は幸せになれるんです。 今回、伊澤さんと友達になりたい(前編にリンク)と思ったのは、お仕事とか関係なく会いたいと思えたからです。お互い弱さを見せることができて、一緒にいたい、そういう存在になりたいと思いました」 【芝居】 「私は“芝居をする”しかできない人間なんです。お芝居のことを考えているだけで自分が救われるし、生きてると実感できる。一生やっていたいです。 小さな頃から俳優を夢見ていました。保育園の頃には『いつかなりたい!いつかなりたい!』と思っていて、常に頭の片隅に夢を置きながら生きてきました。 でも、ある日“女優・髙石あかり”という肩書を見てもやもやしたんです。俳優になれたはずだけど、芝居にはゴールも正解もないものだと気づいたんです。その時、私は芝居を突き詰めていく俳優を一生かけて目指したいと思いました」 【“自分”でいること】 「芝居しかないからこそ、芝居している時以外の自分をもっと大切にしなくちゃいけないなと思っています。今年になって、自分は何が好きで、何をしている時が楽しいのか、改めて考えてみました。おかげで“周りの人を大切にしたい”という気持ちに気付きました。自然が好きで、山に行ったりすると本来の自分になれているのを実感できて、そういう時間も大切にしたいと思い始めました。 芝居に入る瞬間も、役に没入するためには振り幅が必要で、そのためには、どれだけ自分がラフでいられるかが大切だとわかったんです。だからこそ、普段“自分”でいることを心がけてます」 【プロフィール】 髙石あかり(たかいし・あかり) 2002年12月19日生まれ。宮崎県出身。阪元裕吾監督映画『ベイビーわるきゅーれ』(2021年公開)で映画初主演。映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』『わたしの幸せな結婚』『Single8』『セフレの品格 決意』(全て2023年公開)で「第15回TAMA映画賞」最優秀新進女優賞を受賞。映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』(2024年9月27日公開予定)をはじめ、『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』(2024年11月1日公開予定)、『私にふさわしいホテル』(2024年12月27日公開予定)など出演作の公開が控える。現在、ドラマ版「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」(テレ東)放送中! (撮影:倉持アユミ/取材・文:伏見香織)