【ファンタジーS/新人記者突撃】カワキタマナレア無敗の重賞Vへ指揮官も太鼓判 勝負のポイントは?
[GⅢファンタジーステークス=2024年11月2日(土曜)2歳牝、京都競馬場・芝外1400メートル] デビューから目下2連勝中のカワキタマナレア(牝・杉山佳)。勢いのままに、無敗での重賞制覇を目指します。 杉山佳調教師が「気の入りやすい血統なので、少しふっくらさせて放牧に出して、予定通り帰厩しました。調教も順調です。1週前(栗東ウッド・5ハロン69・9―11・7秒)はそんなに時計を出していないですけど、(騎乗した鮫島)克駿騎手の感触もよく、『走りますね』という話をしていました」と説明してくださいました。今回は1ハロン延長で初めての1400メートル戦。「末脚を生かして差す競馬で2勝しているので、まず大丈夫かなと思います」と太鼓判を押します。 父のヘニーヒューズは2016年のGⅠフェブラリーSを制したモーニンをはじめ、ダートでの活躍馬を多く輩出しています。一方、カワキタマナレアはデビュー時で406キロと小柄で線が奇麗な馬体をしていたため、札幌競馬場の洋芝で行われるデビュー戦に狙いを定めました。続くシンガポールTC賞も勝利して、札幌で2連勝を果たしましたが、今回は舞台が替わって京都競馬場の野芝。担当の大橋助手は「京都の芝で、相手が強化されてどの程度やれるかというところ。札幌じゃなくても脚が使えるか、ですね」と勝負のポイントを挙げました。 同助手によると、気性は「普段何もない時は本当におとなしいですが、スイッチが入ると結構テンションが上がります」とのこと。今年8月に引退するまで同じ杉山佳厩舎に所属していた半兄カワキタレブリー(父ドレフォン)も、普段からうるさいところがあったそうです。「気の強さというのは、兄妹で似ているところはあるのかな」と教えてくださいました。 二の脚がいまひとつで、スタートで出負けをしてしまうことが課題ですが、同助手は「でも、その分折り合いがついて、しまいの脚が使えているところはありますから」と語ります。これもカワキタマナレアの〝個性〟なのかもしれませんね。鮮烈な勝ち方が印象深い馬なだけに、今回も鋭い末脚を見せてほしいです!
佐藤 美生