3ツアー対決制し海外初Vの平田憲聖「世界に挑戦できるチャンス」
<Shinhan Donghae Open 最終日◇8日◇クラブ72CC オーシャンC(韓国)◇7204ヤード・パー72> サビもいい味…石川遼は10年以上“信頼”しているパター【写真】 同学年の鈴木晃祐とともに首位からスタートした平田憲聖が1イーグル・6バーディ・2ボギーの「66」で回り、トータル22アンダーまで伸ばし2週連続優勝を果たした。 出だしでバーディを先行させると、5番パー5でイーグル奪取。トラビス・スマイス(オーストラリア)が前半だけで8アンダーをマークし猛烈に追い上げ、6番までは鈴木と同スコアでし烈な争いを展開した。そこからエンジンがかかると7番、9番でバーディを奪取し、頭ひとつ抜け出して後半に入った。 その後半も15番までに3つのバーディでリードを盤石にしたが、上がり3ホールで2ボギー。「ちょっと悔いが残る」としたが、それでも1打差で逃げ切り、通算5勝目をがっちりとつかんでみせた。 「自分のゴルフをして伸ばしていけば優勝できると信じていました」。後続のビッグスコアによる追い上げ、同組選手とのデッドヒートにも動じず、「自信になりました」と笑顔を見せるとともに、「賞金王も少し意識するのかな」と、目標も上方修正することになりそうだ。 前週の「フジサンケイクラシック」では、悪天候の影響で36ホール短縮競技となった異例の大会で今季2勝目。そして日本、韓国、アジアンツアーの共催大会でアジアの強豪を振り切った。これで韓国ツアー、アジアンツアーのシード獲得の権利を得た。 「世界に挑戦できるチャンスをもらえてうれしいです」。6月の日韓共催「ハナ銀行インビテーショナル」では小木曽喬が優勝。韓国で日本勢が2連勝と強さを見せた。「韓国ツアーのシード権ももらえるということでもちろん積極的に参加したいと思っていますし、この試合には毎年帰ってきたいなと思います」と、今後についても参戦の意志を示した。 賞金ランキングも1位に浮上し、「もちろん出場するからには優勝したいですし、頑張りたいなと思います」と3週連続優勝に意欲を見せる。石川遼のプレーをテレビで見てゴルフを始めたという新世代の一人。23歳の躍進はまだまだ続いていく。