【特集】それぞれの思い胸に仲間との勝利目指す 関西学生陸上競技対校選手権
■「優勝できてよかった」女子100m決勝 注目の一戦制した甲南大エース
関西の大学生アスリートたちが集結した関西学生陸上競技対校選手権。ことしも学生たちの活躍が、京都の地を湧かせました。 タレント揃いの戦いが注目を集めた女子100m決勝。甲南大学3年生の岡根和奏選手、奥野由萌選手、去年チャンピオン・藏重みう選手と、去年の日本インカレで表彰台を独占した甲南大学の【最速トリオ】が揃って出場しました。 そんな甲南勢に挑むのは、大阪国際大学1年生の塩地莉夏選手。見応え抜群のレースを制したのは、初優勝となった奥野選手。ルーキーの塩地選手も2位に喰い込み、健闘を見せました。 (奥野)「とりあえず、今の現状で走ることができて、優勝することができて良かったなと思います」
■「勝利を学びに」女子200m決勝 冷静な修正力が勝利のカギに
女子200m決勝では、高校時代からライバルだった一学年違いの立命館大学・永石小雪選手と甲南大学エースの藏重みう選手の対決に大きな注目が集まりました。 レース序盤からリードをとった藏重選手を追いかける永石選手。最後まで目が離せない一戦を制したのは、藏重選手。100m決勝での悔しさを200mにぶつけました。 (藏重)「なかなか100mでは自分の走りができず、悔しい思いをしたんですけど、そこから動きを修正し、200mで勝てたということを今回の学びとして、布施スプリント、日本選手権と、大きな大会が続いてゆくので、自分の走りがしっかりできるようにしていきたいと思います」
■「タイム出せず悔しい」女子400mハードル決勝 大会四連覇も課題残る
女子400mハードル決勝では、立命館大学4年生の山本亜美選手が躍動。日本選手権3連覇中という実力もさることながら、昨シーズンは世界陸上など4つの国際大会に出場し、実力を磨き続ける山本選手。連覇への大きなプレッシャーの中で挑んだ決勝では、2位以下に大差をつけての快走で、会場を大いに盛り上げました。 (山本)「無事に4連覇することができて安心しているんですけど、タイムを出せなかったことが悔しい。まだまだ風に負けてしまってスピードに乗り切れなかった部分があるのかなと思います」 現状に満足せず、実力を磨き続けるハードル女王の活躍に、さらなる注目と期待が集まります。