【特集】それぞれの思い胸に仲間との勝利目指す 関西学生陸上競技対校選手権
■「自分の跳躍ができなかった」男子2部棒高跳び 2年ぶりの自己ベストも悔しさ滲む
男子2部の棒高跳びでは、去年の日本選手権3位の実力をもち、今大会でもすでに優勝を決めている東大阪大学3年生の原口篤志選手が躍動。 5m47を一回目で決め、大会記録を更新すると、2回目からはバーを10cmあげ、関西学生記録の更新に挑みます。結果は、2回目、3回目とわずかに手が触れ、バーを落としてしまいましたが、2年ぶりの自己ベスト更新に大きな手応えを感じたと話します。 (原口)「5m47がとべた時は、2年ぶりくらいの自己ベストで嬉しかったです。しかし、次の高さの5m57でしっかりと自分の跳躍ができなかったことが少し悔しかったところでもあります」
■「目標はパリ五輪でメダル獲得」女子10000m競歩 オリンピックでの活躍に弾み
女子10000m競歩では、パリオリンピック代表にも内定している立命館大学3年生の柳井綾音(やない・あやね)選手に大きな注目が集まりました。 レーススタート直後から、他の選手とは一線を画し、1キロ4分20秒という世界標準のラップを刻んだ柳井選手。そんな異次元のスピードでリードを見せた柳井選手のミッションは、学生記録を更新して、ボーナス点を母校にもたらすことでした。 (柳井)「自分が得点源となって、立命館を引っ張っていく存在にならないといけない」 いつもは一人黙々と孤独な戦いに挑む競歩ですが、この日は仲間たちから【あやね、あやね!】と、大きな声援を受け、堂々の1着。大会3連覇を達成した柳井選手は、日本学生記録を更新する44分21秒85をマークし、パリ五輪での活躍に弾みをつけました。 (柳井)「パリオリンピックでは、メダル獲得を目標に頑張りたいと思います」 その他の種目では、男子10000mと5000m、長距離トラック2種目ともに京都産業大学が制し、古豪復活をアピール。 女子長距離は、10000mでは立命館大学が表彰台を独占し、エースの松村灯(とも)選手が5000mとの2冠を制しました。 今大会、特に躍動を見せたのが、園田学園女子大学。100mハードル、400mハードル、800mを制し、輝きを放ちました。 女子3段跳びでは、学生記録をもつ武庫川女子大学の船田茜理(ふなだ・あかり)選手が、大会新記録の13m51で圧巻の大会新記録2連覇を刻みました。 数々のドラマと熱い思いが、会場を盛り上げた関西学生陸上競技対校選手権。選手たちのこれからの成長と活躍に、さらなる期待が高まります。 (「あすリートPlus(読売テレビ)」6月2日放送)
読売テレビ