飲酒ひき逃げで懲役9年判決「本当は死刑に…」20歳の娘を失った父の思い 裁判長は被告に「あなたの態度には疑問が残る」
■裁判長「あなたの態度には疑問が残る」被告は“無言”で頷き法廷後に そして13日、歌乃さんの父親が見守る中、判決公判が開かれました。 名古屋地裁の坂本好司裁判長は「飲酒して寝落ちした挙句、赤信号を無視した運転行為の危険性は明らか」とした一方で、アルコール濃度がそこまで高くなかったことや、過去の判例などを踏まえ、白坂被告に懲役9年の判決を言い渡しました。 また、最後に裁判長が「どれだけ大きなことをしたのか。これまでの言動を見る限りあなたの態度には疑問が残る」と伝えると、白坂被告は言葉を発さず、頷いて法廷を後にしました。 ■歌乃さんの父親「反省は感じなかった」 判決を聞いていた歌乃さんの父親は、裁判所の前で報道陣の取材に応じ、白坂被告について「一度も目を合わせることなく、頭を下げることもなく、反省は感じなかった」と強い口調で話しました。 また、飲酒運転について「飲酒運転をしてしまうのは環境が大きい。親や周りの先輩後輩がやっていると自分も大丈夫だろうと思ってしまうのではないか。『自分は大丈夫』という思いが大事故につながる」と話しました。 歌乃さんについては「手塩にかけて育てた大切な娘で、悲しみを心にしまっている」と話しました。
CBCテレビ