三菱地所、下地島空港にビジネスジェットターミナル 4/21本格開業
三菱地所(8802)は4月16日、下地島空港にビジネスジェットターミナルが完成し、21日に本格開業させると発表した。空港の旅客ターミナルと同じく下地島エアポートマネジメント(SAMCO)が運営する。 ビジネスジェットターミナルには、専用のCIQ(税関・出入国管理・検疫)施設を設置。車両動線などは空港の滞在を最小限にするストレスフリーなものにした。仮眠スペースやパントリーなど、運航・機内サービスの支援設備も整備し、ビジネスジェットの利用者と運航事業者の双方を意識した設計にした。3月21日に竣工し、4月8日に竣工式が行われた。 三菱地所グループのMEC Industry(鹿児島・姶良郡)が製造する「MIデッキ(配筋付型枠)」を天井の内装に採用。天然木のぬくもりが感じられる空間を創出したという。仮設時の型枠材を仕上げ材として兼用しており、型枠材の廃棄削減と建設時の作業負荷削減に寄与し、建物全体の炭素固定量を増やすことでCO2(二酸化炭素)削減につなげている。 下地島空港は1979年7月5日に開港。地方管理空港で、滑走路は3000メートル×60メートル(RWY17/35)が1本、スポット(駐機場)は大型機用が5つ、中型機用が1つ。島全体が空港用地となっており、国内唯一の民間ジェット機の訓練空港として利用されてきたが、日本航空(JAL/JL、9201)が2011年度まで、ANAが2013年度までで撤退している。 旅客ターミナルは2019年3月30日に開業。同時にジェットスター・ジャパン(JJP/GK)が約24年ぶりとなる定期便として、成田線を就航させた。 今年3月31日開始の夏ダイヤでは、国内線はスカイマーク(SKY/BC、9204)が羽田線と神戸線、那覇線を運航しており、7-8月は福岡線も運航する。ジェットスターは4月27日から成田線を再開する。国際線は、大韓航空(KAL/KE)系LCCのジンエアー(JNA/LJ)がソウル(仁川)線を現地時間5月29日から週5往復で新設する。
Tadayuki YOSHIKAWA