トヨタ決算発表 豊田社長が事業方針説明(全文2)中国でもじわじわ、こつこつ
トヨタ自動車は8日午後、2019年3月期決算の説明会を開いた。決算概要の説明後、豊田章男社長が今後の事業方針を説明した。 【動画】トヨタ、2019年3月期の決算発表 豊田社長が事業方針説明 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「トヨタ、2019年3月期の決算発表 豊田社長が事業方針説明」に対応しております。 ◇ ◇
米国における仕向地別の利益率の現状は?
日経新聞:日経新聞の【オシキリ 00:23:56】と申します。まず1点目なんですけれども、米国についてです。以前、小林副社長、20年前後に仕向地別の利益率をピーク並に持っていきたいっていうような話をしてらっしゃいましたけれども、あらためて、今、所在地別の営業利益しか分からないんですけど、徐々に回復してるような印象は抱いています。で、あらためて改革ですね。まずピーク並っていうと、まだちょっと遠いんじゃないのかなっていう気もするんですけども、そこに向けてどう改革が進捗しているのか、達成に向けた感触をお伺いできればと思います。これが1点目。 2点目なんですけれども、中国、今回初めて事業の利益を開示してらっしゃいましたけども、あらためて、昨年レクサスの値下げ効果で上がったところもたぶんあると思うんですけども、今後、その反動とかも出てくることが予測され、かつ米国の追加関税の影響とかで景気がいっそう冷え込むリスクもある中、中国市場の先行きをどう見ているのか、160万台っていう、年間販売目標に対する達成の角度みたいなところをどう捉えてらっしゃるのかっていうのを、お伺いできますでしょうか。 小林:アメリカについては8%というのは私ども、だいたい利益率が8%ですので、そこまで全地域、持っていきたいという中で申し上げたんですけども、確かにまだ牛歩ですね。ただ、米国、私どもの仲間が本気になり始めましたね。 それで、去年も、私も豊田社長も、わざわざアメリカへ行きまして、その状況をじかにお聞きしまして、その兆しはあるなと。1つはインセンティブが、さっき申し上げましたように、そればっかりじゃありませんので、工場の生産性を上げる努力とか、それからいろんな原価を費目を固めて、チーフを決めて、おのおの下げようと努力しています。 それからテキサスにヘッドクォーターつくりました。今まではばらばらでありまして、集まったときにちょっとダブった、ダブルアカウントになった部分がありまして、それも徐々に今、解決されつつあります。 それと、あともう1つはご存じのようにトラック、SUV比率がどんどん上がってきてましたので、ハイランダーとか投入して、要するに利幅の高い、お客さんに喜んで買っていただけるようなものに今、徐々に切り替えつつあります。 そういったことで、私はまだ旗を降ろしてませんけれども、なんとかして財政年度21年ぐらいには8%に持っていきたいなと思っております。努力しておりますので。