新体制のユヴェントスが続々補強! コープマイネルス加入が遂に決定…昨季はアタランタでEL制覇
ユヴェントスは28日、アタランタからオランダ代表MFトゥーン・コープマイネルスが完全移籍加入することを発表した。 クラブの発表によると、移籍期間は2029年6月30日までの5年間。イタリアメディア『スカイスポーツ』によると、移籍金は固定額5200万ユーロ(約83億円)にボーナス600万ユーロ(約10億円)を加えた最大5800万ユーロ(約93億円)程度の見込み。コープマイネルスの年俸は400万ユーロ(約6億円)ほどだと報じられている。なお、背番号は「8」に決まった。 コープマイネルスは1998年2月28日生まれの現在26歳。母国AZのアカデミー育ちで、2017年10月にトップチームデビュー。以降は守備的MFやセンターバックを主戦場として主力に成長し、2019-20シーズンからはキャプテンも務めた。AZでは公式戦通算154試合出場43ゴール17アシストという成績を残し、2021年夏に自身初の移籍を決断。母国を離れ、アタランタへ完全移籍で加わった。 アタランタ加入直後は3列目の中盤に入ることが多かったものの、2列目に入るようになってから持ち前の攻撃センスが開花。セリエAでは昨季から2シーズン連続で2桁得点を記録するなど、攻撃陣の中心に君臨していた。昨季はヨーロッパリーグ(EL)でも12試合のピッチに立ち、クラブにとって初のEL優勝に大きく貢献。アタランタでは3年間プレーし、公式戦通算129試合出場29ゴール15アシストを記録した。 今年3月、コープマイネルスは母国メディアにて今夏の移籍希望を明言。当初はイタリア勢だけでなく、ヨーロッパの複数クラブが獲得に乗り出していたものの、自身はユヴェントスへの移籍を望み、夏の移籍市場が開く前から個人合意に達していた。だが、アタランタはコープマイネルス売却に6000万ユーロ(約96億円)を要求していた一方で、ユヴェントスの提示額がこの金額を下回っていたことから、交渉は長期化。コープマイネルスはアタランタのトレーニングを欠席して“ストライキ”を行うなど、不穏な空気も漂っていたが、最終的には最大5800万ユーロで折り合いがつく形となった。 前人未到の9連覇を達成した2019-20シーズンを最後に、スクデットを手にできていないユヴェントスは、今夏に大幅改革を敢行。昨季ボローニャにチャンピオンズリーグ(CL)出場権をもたらしたチアゴ・モッタ氏を新監督として招へいすると、フランス代表MFアドリアン・ラビオ、ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニー、元ブラジル代表DFアレックス・サンドロ(現:フラメンゴ)ら多くの主力と別れを告げ、チームを刷新した。 今夏の移籍市場ではミランからフランス人DFピエール・カルル、フィオレンティーナからアルゼンチン代表FWニコラス・ゴンサレス、ポルトからポルトガル代表FWフランシスコ・コンセイソンらを迎え入れている。中盤ではアストン・ヴィラからブラジル代表MFドウグラス・ルイス、ニースからU-23フランス代表MFケフラン・テュラムらが加入していたが、彼らに続いてコープマイネルスも“ビアンコネロ”のユニフォームに袖を通すことが決定。かつて元イタリア代表MFクラウディオ・マルキージオ氏が長らく背負った8番を託されることとなった。 既に2024-25シーズンのセリエAは開幕しており、ユヴェントスは19日に行われた開幕戦で昇格組のコモを3-0で下すと、続く26日の第2節でもヴェローナ相手に3-0と完勝。今季のセリエAの20チームで唯一となる2連勝スタートを切っており、現在首位に立っている。
SOCCER KING