支持者はいずこへ?1人減ったら100票減る?与党惨敗の原因を解説【衆院選2024】
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年10月30日公開された動画のテーマは、「あの政党は何で議席を減らしたの?」です。 ゲストに、選挙プランナーの松田馨氏をお迎えして、今回の衆院選で議席数を減らした自民党、公明党、日本維新の会、共産党の敗因について解説していただきました。 【このトピックのポイント】 ・自民党大惨敗!高市氏や小泉氏だったら勝てた?! ・まさかの公明党石井代表の落選!公明党支持層に何が起きているのか ・それでもやっぱり維新は大阪では最強?!
自民党大失速の理由
MC鈴木邦和「前回の動画では議席が増えた側の解説をいただきました。今回は減らした側を松田さんに解説していただきます。自民党は、選挙前勢力247に対して、今回191ということで、議席を減らしました」 松田馨氏「減らしましたねえ……」 自民党の議席数が200を切ることは「さすがにないんじゃないか」という見方があった一方で、直前の各社の報道では、150~190議席という予想もありました。 松田氏「小選挙区で大きく減らしましたが、それでもかなりなんとか、踏ん張った」 比例区では、前回と比べて、533万票減りました。 MC鈴木「これは凄まじい……。見方としては、自民党支持層が他の党に入れたのか、そもそも行かなかったのでしょうか?」 松田氏「全体ボリュームとして自民党支持層が少し減ったこともありますが、この人たちが投票に行ってないと考えられます」 自民党支持層の方は、「今回は、お灸をすえる」と他の野党系候補に投票した方の他に、そもそも今回は投票に行かないという方も一定数いたのではないかと言及しました。
総選挙の後、30日以内に特別国会が開かれます。 衆議院では、立憲民主党より43議席上回り、比較第一党であり、参議院は与党で過半数を取っています。一定の効力は発揮できますが、今までのように法案がなんでも通る状況ではありません。 松田氏「自民党からしたら、大敗、惨敗、大惨敗」 MC鈴木「例えば、石破さんではなく、違う人が総理だったら、選挙結果が変わっていたという方もいます。松田さんはどう思いますか」 今回の選挙で立憲民主党は、政治とカネの問題を戦略的に追及していました。 選挙戦の終盤には、自民党が非公認とした候補者の政党支部にも2000万円の活動費が振り込まれていたことが報道されて、さらに大きな批判の声が寄せられました。 松田氏は、仮に高市氏が総裁だった場合でも「かなりきつかった」と言及。 高市氏は、総裁選でも、裏金議員と言われる方への対処が一番甘いと言われていました。 小泉進次郎氏の場合は、刷新感があり裏金問題に対して厳しい姿勢を出していたので「比較的やりやすかったんじゃないか」と予想。 しかし、政治とカネの問題も含めて、批判されてきたことの蓄積があるので「どなたがやられても、しんどかったと思う」とまとめました。 また、石破総理については「石破さんらしさとか石破さんの良さを自分で潰してしまった」と話し、「やはり、総裁選で言ってたことは守るべきですね」とコメントしました。