過去の米大統領選で勝敗を左右してきた「激戦州7州」について【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
世論調査ではトランプ氏が激戦州で優勢も、大接戦のため結果判明に時間を要する可能性あり
図表は、1976年以降の大統領選挙において、激戦州7州の選挙人を獲得した政党を示したものです。これをみると、7州のうち過半数の州で選挙人を獲得した政党の候補が、大統領選に勝利していることが分かります。これは大統領選挙が勝者総取り(1票でも多く獲得した候補がその州の選挙人をすべて獲得する)方式を原則採用しているため、激戦州の勝敗が大統領選の勝敗に直結しやすくなることが主因と考えられます。 7州の支持率について、直近の米世論調査の平均をみると、ミシガン州でハリス氏がトランプ氏を上回っているものの、残り6州すべてトランプ氏がハリス氏を上回っています。ただ、これらはあくまで1つの目安であり、今回の大統領選はいつも以上に大接戦となっています。票の差がわずかな場合は再集計する制度が州ごとにあるため、選挙結果が判明するまで時間がかかることも、あらかじめ考慮しておく必要があると思われます。 (2024年10月30日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『過去の米大統領選で勝敗を左右してきた「激戦州7州」について【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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