【朝日杯FS】良血アルレッキーノ 真価問われる一戦!課題は精神面 逆襲へ“ハナ”も視野
「朝日杯FS・G1」(15日、京都) 良血馬アルレッキーノが巻き返しを狙う。今年のオークス&秋華賞馬チェルヴィニアの半弟という血統もあり、前走のサウジアラビアRCでは単勝1・5倍の圧倒的な1番人気に支持されたものの、末脚不発の5着。逆襲への鍵は精神面だ。課題克服へ懸命な調整が続けられている。 新馬、未勝利戦の内容からすれば、アルレッキーノの前走・サウジアラビアRC5着は物足りない印象が拭えない。国枝師も「あの位置(4番手)から直線伸びてくれると思ったが。最初の2Fで力んで、その分がロスになった感じはする」と悔しがる。 反撃へ陣営が鍵に挙げるのは精神面だ。師は「もうちょっと落ち着きが出てくれたら。調教から行きたがる面があるから」と分析する。その点を考慮し、5日の1週前追い切りは美浦Wで単走。外ラチ沿いを回って6F81秒1-12秒0を楽々とマークした。全休日明けの10日は、坂路を1F16秒ペースで登坂。必要以上に行きたがらず、首をグッと下げて落ち着いた気配を見せる。翌日の追い切りに向け、陣営の対策は実りつつある。 芝9F戦の新馬戦では、のちに東スポ杯2歳Sを勝つクロワデュノールに敗れた。そこから1F短縮となった新潟の未勝利戦は持ち味のスピードを生かして7馬身差の圧勝劇。逃げた2戦から一転、控える競馬を試みた前走は伸びあぐねた。「形としては、2走前のようにスイスイ行ってもいいのかも。気持ちの面でスタートしてみてって感じかな。枠とかもあるし」と指揮官は“ハナ”も視野に戦術を思案する。 舞台は京都。快勝した未勝利戦の新潟と同じ平たんな直線はピッタリだろう。鞍上は引き続きルメール。良血開花へ、真価が問われる大一番だ。