農家がおすすめする家庭菜園初心者向けのハーブ3選 特徴や変わった食べ方も
夏本番に向けて、植物がぐんぐんと育つ季節になりました。今年こそは家庭菜園を始めてみたいと思っている人もいるでしょう。そこで、茨城県で兼業農家を営み、少量多品種の米や野菜作りに取り組むこばやしなつみさんがコツをレクチャー。初心者さん向けに、市販の苗1株からでも育てて収穫しやすく、食卓で活躍するおすすめのハーブを3つご紹介します。 【写真】初心者におすすめのハーブ2種 花穂の形がそっくり 実際の様子 ◇ ◇ ◇
ハーブは手間いらずで使いやすい!
我が家の畑は毎年6月に入ると、夏野菜が花を咲かせ始めます。一方、庭のプランターではキッチンハーブを育てており、そちらもグングンと成長していきます。 使いたいときに摘んでフレッシュな状態で料理に使える点と、畑まで出て行かずに済む点でも重宝しています。しかも、野菜を育てるよりも負担が少なく、手間もかかりません。なにより、夏のハーブならではの摘みたての“香り”が魅力です。 最近ではハーブ苗も野菜苗と同じように、幅広い品種が生花店やホームセンターなどで手に入りますよね。私自身も過去、10種類以上を種から育てたり、苗を買って育てたり試行錯誤しました。それでも、料理には活用しきれなかったハーブもあります。 しっかり葉を食べることを目的にするという観点から、我が家には定番化しているキッチンハーブがあります。
花が咲くまでが食べ頃 キッチンハーブの成長と栽培の流れ
今回紹介するハーブは、葉を収穫すればするほど、脇から新しいフレッシュな葉が育ちます。生花店やホームセンターなどに売っている、手のひらサイズの小さな苗を6月中に植えつけたら、土が乾いたタイミングで水やりをしましょう。 気温の上昇とともに茎や葉が成長。少しずつ収穫を始めても、夏に向けて苗全体が大きくなっていくので、花が咲く頃まで食べられます。 花が咲き始めると、苗の栄養が花に奪われ、葉や茎がしだいに硬くなっていきます。私は長く葉を食べたいので、花芽を見つけたらすぐに摘んで新芽を育てるようにしています。 それでも、8月になると苗全体で花が咲くムードになってくるので、収穫最盛期は終了です。小さくたくさん咲く花がかわいらしいので、その後も観賞用に残して、夏の終わりに苗を片づけています。