東福岡が3桁得点無失点で快勝 8大会連続V 合言葉「3・23」に込めた覚悟【全九州高校ラグビー福岡県予選決勝】
◆全九州高校ラグビー大会福岡県予選決勝 東福岡101―0東海大福岡(2日、春日公園球技場) ■「ラガーマンの車って感じですね」福岡堅樹さんが新車紹介【写真】 東福岡が8大会連続33度目の優勝を決めた。開始1分のノーホイッスルトライでトライラッシュが始まった。左右への自在なパス回しで相手ディフェンスをほんろうし、前半は9トライ。メンバーを入れ替えた後半も6トライを決め計15トライで今大会初の3桁得点を挙げ、ディフェンス面でも東海大福岡を無得点に封じ、攻守で圧倒した。 準決勝の筑紫戦は前半にリードを奪われ、後半で逆転した苦しい展開だったが1週間後は快勝。「ディフェンスで差し込まれることが多かったので、ディフェンスで前に出ること。それにミスをしないことを第一にプレーしました」。ナンバー8古田学央主将(3年)を中心に1週間できっちり修正してきた。無失点での勝利で「ミスがなかったし、0点で終われて少し自信になったと思います」と古田主将はうなずいた。 「3・23」が選手の合言葉になっている。今年3月の全国高校選抜大会は4年連続の決勝進出を狙っていたが、目黒学院(東京)に24―28で敗れまさかの初戦黒星。悔しさを忘れないよう敗れた日付を口にしながら練習してきた。今年も目指すのは先輩たちが築いてきた「グリーンウォール」と呼ばれる組織的な鉄壁のディフェンス。まだまだ発展途上だが「選抜の時よりは成長していると思う。勝つことが成長につながっていくので、九州大会でも一つ一つ勝っていきたい」と古田主将はチームの前進を感じている。 今年のスローガンは「咲」。花園で大輪の花を咲かせるために、みんなで一歩ずつ前進していく。(前田泰子)
西日本新聞社