スカイラインの系譜【3】販売面では苦戦したものの、個性があり傑作ぞろいだったハチマル世代のスカイライン
数ある国産車のなかで、1、2の歴史を誇るスカイライン。日本を代表する乗用車として古くから認知され、いつの時代でも多くのファンに愛されてきた。ここでは、今一度スカイラインの足跡を振り返ってみる。 【画像13枚】数ある国産車のなかで、1、2の歴史を誇るスカイラインの足跡を振り返る 【スカイラインの系譜 Vol.3】 5代目のC210は、排ガス規制とオイルショックに翻弄されてパンチ力を失っていたから、「名ばかりのGT」呼ばわりされた。だが、80年春にターボエンジン搭載車を投入し、新境地を切り開いている。 これに続く6代目のR30スカイラインは、81年夏にベールを脱いだ。ハチマル世代のスカイラインは、販売面では苦戦した。が、今の視点から見ると傑作が多く、個性も強い。R30のハイライトは秋に加わったDOHC4バルブエンジンを積む2000RSだ。83年にターボRSが登場し、84年にはインタークーラー付きターボになって史上最強伝説を築いた。また、グリルレスフェイスの「鉄仮面」も話題をまく。 85年夏に登場した7代目は、パワーユニットやステアリング形式を一新し、走りの実力を大幅に高めている。GT系が積むのは直列6気筒DOHC4バルブのRB29DE型とターボで武装したRB20DET型だ。異次元のハンドリングを生み出す4輪操舵のHICASやスカイライン初となる4ドアハードトップも注目を集めた。 6代目 R30 デビューは81年8月で、まずGTシリーズとTIシリーズを設定。同年10月にFJ20型を搭載したRS(DR30)が登場。翌83年には「史上最強のスカイライン」をうたうターボRSを投入。同年8月の改良でDR30は「鉄仮面」と呼ばれるグリルレスフェイスとなった。 7代目 R31 85年といえばハイソカーブーム真っ只中。同年デビューのR31もその流行に乗り、高級志向にシフト。しかしそれが不評で、従来のファンに受け入れられることはなかった。ただし、87年にはグループAのホモロゲモデル「GTS-R」が発売され、多くの注目を浴びた。
Nosweb 編集部
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