勢いづく「もしトラ」――“仕返しだ!”共感と団結のトランプ支持者 再選で世界と日本は? ウクライナ、円高…影響各所に
アメリカ大統領選の予備選で、5連勝を果たしたトランプ氏。サウスカロライナ州では元知事の対抗馬に大差をつけました。トランプ氏が再選となれば、国際社会と日本経済も無傷でいられそうにありません。トランプ氏の強さの背景と、各所への影響を考えます。 【映像】トランプ氏…大にぎわいの集会場 新品グッズは「25ドル」
■敵陣でも圧勝して予備選5連勝に
有働由美子キャスター 「もしトランプ氏がまた大統領になったら…。これを『もしトラ』と言うそうですが、この『もしトラ』がますます勢いづいています」 「共和党の候補者選びでは、これまでネバダ州とアイオワ州、ニューハンプシャー州、バージン諸島でトランプ氏(77)が勝利してきましたが、今回サウスカロライナ州でも勝って予備選5連勝となりました」 「しかも、サウスカロライナ州では知事を6年務めたヘイリー元国連大使(52)が相手でした。得票率はトランプ氏が59.8%で、ヘイリー氏の39.5%を大きく引き離して勝利しました。なぜこれほど強いのでしょうか?」
■支持者のモチベーションが強い理由
小野高弘・日本テレビ解説委員 「仕返しするんだという、支持者のモチベーションが強いからです。トランプ氏は『4年前の大統領選、本当はバイデンじゃなくて自分が勝っていた』『バイデン陣営は不正をしした』『自分はその被害者だ』と訴え、11月の大統領選は仕返しの場であるとしています」 「このストーリーに共感する支持者が多くいます。トランプ氏は4つの事件で起訴され、91の罪に問われていますが、トランプ氏は『民主党や司法省が自分を政治的に迫害している』と言い、支持者も『これに仕返しだ』と団結しています」
■ウクライナ支援に消極的か…離脱も?
有働キャスター 「ある専門家は『もしトラが起きたら、いろいろなところでヤバいことになる』という言葉を使っていました。具体的にはどんなことが起きるのでしょうか?」 小野委員 「最も心配なのがウクライナです。トランプ氏はウクライナ支援には後ろ向きだとみられています。ウクライナ支援はアメリカとヨーロッパが軍事支援などを、日本も財政支援などを、結束して皆でやってきました」 「アメリカが抜けたらウクライナを守るのが難しくなります。そして今、世界は不安定ですが、一層不透明になるかもしれません」