當麻寺護念院の「中将姫像」帝塚山大など 3Dプリンターで身代わり像を制作 / 奈良
帝塚山大学は3Dプリンターなどを使って、葛城市の當麻寺護念院が所有する「中将姫像」の身代わり像を制作したと発表しました。 「中将姫像」は、国の重要無形民俗文化財に指定されている當麻寺の「練供養」で、菩薩が捧げ持つ像として知られています。帝塚山大学は像の劣化が懸念されることなどから、2024年1月から10月初旬にかけて身代わり像を制作しました。身代わり像は全長37.5cm、重さ約1kgの樹脂製で、大阪電気通信大学の協力で3Dプリンターを使って造形を行いました。その後、帝塚山大学日本文化学科の学生が、アクリル絵の具で丹色や黒漆色を塗り重ねるなどして着色を行ったということです。身代わり像は今後展示やイベント、「練供養」の練習などで活用される予定で、11月4日には當麻寺護念院への贈呈式が行われるということです。