「母が殺害に関与した可能性は絶対にない」“紀州のドン・ファン”事件で家政婦の娘が証言 「アイラブユーと言われしんどい」被告が愚痴も
「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の男性が殺害された事件の第17回公判が28日に開かれ、男性の家で働いていた家政婦の娘が出廷し、家政婦が男性の殺害に関与したことは「絶対にない」と証言しました。 須藤早貴被告(28)は6年前、夫で資産家の野﨑幸助さん(当時77)に何らかの方法で覚醒剤を摂取させて殺害した罪に問われ、無罪を主張しています。これまでの裁判で事件当日に野﨑さんの家にいた家政婦は認知症のため出廷していませんが、28日は家政婦の娘が出廷。検察側から「家政婦が野﨑さんに覚醒剤を渡したり使用させたりして殺害に関与した可能性があるか」などと問われると、娘は「考えられません」と強く否定しました。その根拠として、覚醒剤を使用して有罪判決を受けた元夫のことを強く恨んでいたことや、経済的に困窮していたため職が無くなるようなことはしないためだと証言しました。 28日は家政婦の娘のほか、野﨑さんが経営していた会社の元従業員の男性も出廷。須藤被告が男性に「(野﨑さんから)『アイラブユー』とか言われるけれどしんどい」などとラインで愚痴をこぼしていたことなども明らかになりました。次回の公判は11月7日に開かれ、証人1人が出廷する予定です。