開発のきっかけは”小児まひ”の弟 車イスをけん引する装置「JINRIKI」災害時の避難をサポート
「バリアフリー」から「バリアパス」へ
建物や道路などを構造的に「バリアフリー」にするためには、設備投資など金銭面での負担も大きい場合があり「制限がある」と中村さんは話します。 中村さんが提唱しているのは「”バリアフリー”から”バリアパス”へ」。バリアをなくせないのなら、車イスでも「JINRIKI」のような道具を使って乗り越えればよいと考えます。 中村さんの理想は「JINRIKI」の原理が「すべての車イスに内蔵される」こと。「世界中の車イスメーカーがこの原理をくみこんだ車イスを作ってくれるのが理想」と話します。
災害からマラソン大会まで…活用の場を広げる
三重県熊野市では、地震・津波の発生に備え「JINRIKI」を無料で貸し出すなど、自治体での導入も進んでいます。 さらに、学校の校外学習で体験したり、マラソン大会の救護者を安全に素早く搬送したりするために使用されていて、活用の幅は広がりを見せています。 ◆「JINRIKI QUICK3」 60,280円(税込み) 名鉄百貨店 本館8階ギフトサロンにて体験・購入可能 8月30日~9月1日は、ナナちゃん前にて体験コーナーを展開 8月21日~9月3日の「防災フェア」期間中はメンズ館1階特設コーナーでも展示 (メ~テレ記者 石塚莉子)