佐々涼子さん死去 ノンフィクション作家
遺体や遺骨を運ぶ国際霊柩送還士の活動を描いた「エンジェルフライト」などで知られるノンフィクション作家の佐々涼子(ささ・りょうこ、本名渡辺有美子=わたなべ・ゆみこ)さんが1日午後4時8分、悪性脳腫瘍のため、自宅で死去した。56歳。横浜市出身。 【画像】『エンド・オブ・ライフ』佐々涼子著 在宅で看取るということ
日本語教師を経てライターに転身。「エンジェルフライト」で2012年に開高健ノンフィクション賞を受賞。同書はドラマ化された。 終末医療がテーマの「エンド・オブ・ライフ」など生と死を見つめた作品が多い。他に、東日本大震災で被害を受けた宮城県石巻市の製紙工場を取り上げた「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている」など。22年に悪性の脳腫瘍と診断、闘病していた。