【フィギュア】青木祐奈、自己ベストで3位発進「国旗たくさん…力になった」NHK杯女子SP
<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇8日◇東京・代々木第一体育館◇女子ショートプログラム(SP) 2年連続2度目の出場となる青木祐奈(22=MFアカデミー)が自己ベストの69・78点で3位発進となった。全3本のジャンプを降り「ジャンプを失敗せずに終われたのが一番ですが、表現面も気持ちを入れて集中力を落とさずにできました」とうなずいた。 冒頭で武器のルッツ-ループの連続3回転ジャンプを着氷。「ルッツの上がりが100%ではなかったので少し焦りましたが、練習の時からループを跳ぶ練習をしていたのでそれができたのが良かったです」。続くダブルアクセル(2回転半)、3回転フリップも決めた。 タンゴの楽曲となる「アディオス・ノニーノ」に合わせ、強弱をつけた滑りでも観衆を魅了。表現面を示す演技構成点(PCS)では全3項目で8点台に乗せ、全体2位の32・89点を記録した。 大学ラストイヤーだった昨季は同年限りでの引退を決意していたが、GPシリーズ初出場となったNHK杯では日本勢最高の5位と健闘。今季の現役続行への転換点の1つとなった。2年連続の出場となった今大会も、会場には大歓声が響いた。「6分間練習の時から日本の国旗がたくさん見えて、昨年同様に力になりました」と笑顔で大舞台をかみしめた。 世界選手権3連覇中の坂本花織(24=シスメックス)が今季世界最高の78・93点で首位発進。昨季の4大陸選手権王者の千葉百音(19=木下アカデミー)が71・69点で2位に入った。 フリーは明日9日に行われる。