「今年はもっと関西で!」西川貴教が大阪・ミナミに降臨…今はなき「大津パルコ」への想いも語る
滋賀県出身のアーティスト・西川貴教(T.M.Revolution)が1月7日、「心斎橋パルコ」(大阪市中央区)で開催されたトークショーに登場。2025年の仕事はじめとなったこのイベントの様子とともに、終了直後の西川への直撃インタビューをお届けする。 【写真】水柱すごい!『走れ!西川貴教!~マーメイド救出でき爽快?~』プレイ画面 ◆ T.M.Revolutionとパルコがまさかのコラボ 西川と1月13日まで開催の『パルコグランバザール』、予想外のコラボレーションが現在展開中だ。1998年リリースの楽曲『HOT LIMIT』をモチーフにした赤いスーツを身にまとった、西川の鍛え抜かれた肉体美が魅惑的なオリジナル新CM・ビジュアルが、歌詞にちなんだ「来れそうかい?」のコピーとともに、大きな話題となった。 また全国でプロモーション展開されるなか、出身地である滋賀の「びわ湖放送」では12月31日~1月3日までテレビCMを108本放送。2日から5日限定で全国のパルコで、このビジュアルを使用したオリジナルアクリルスタンドやショッパー、消臭力などが当たる抽選会がおこなわれるなど、完全に突き抜けた展開に。 この日の西川は、今回のビジュアル用に制作された特注の生地を使用した真っ赤なシャツをまとってファンの前に登場。滋賀のFM局のパーソナリティ・井上麻子と息の合った、滋賀愛爆発の軽快なトークや、オリジナルゲーム『走れ!西川貴教!~マーメイド救出でき爽快?~』のプレイで会場を沸かせた。 井上からコラボについて尋ねられると、「『HOT LIMIT』って、これ27年前ですよ、こんなにも、こする? 今でも多くの人に、ここまで新鮮に楽しんでもらえるなんて、ありがたい」と苦笑い。しかしながら「『HOT LIMIT』以外にも、『WHITE BREATH』とかいろいろ曲があるので、来年もぜひ!」と、今後のコラボレーションにも意欲をみせた。 今回はそんな西川に、関西での思い出や『イナズマロックフェス』への展望、さらにトレーニングについても、おおいに語ってもらった。 ◆「今年はもっともっと関西のみなさんと繋がりを」 ──地元・関西の「心斎橋パルコ」で2025年、仕事はじめですね。西川さんは滋賀出身ですが、デビュー前、大阪で過ごされていた時期もあるそうですね? 僕が大阪にいたのは、20歳ぐらいのときです。滋賀から大阪に出てきて、そこで組んだバンドででデビューさせてもらうことになって、上京しました。だから、音楽を始めた大事な場所なんです。いまだにやっぱりここに来ると、帰ってきたって感じがします。 ここ最近、大阪の街が、来るたびにどんどん変わっていってて、すごく元気な印象がありますね。関西でこうやってお仕事させてもらう機会も増えてきているので、今年はもっともっと関西のみなさんと繋がり持っていけたらいいなと思ってます。 せっかく今回のビジュアルをデジタルサイネージとか、ド派手に出していただいてるので、今日はその様子も見に行けたらな、と思っています。 ◆ 今はなき大津パルコ…そして「タカノリ的」滋賀のおススメは? ──2017年に閉館した「大津パルコ」(滋賀県大津市)はよく行かれましたか? そうですね、「大津パルコ」の下にFMステーションのサテライトスタジオがあって。もうずーっと毎年そちらで『イナズマロックフェス』の情報発信したり、よく行っていましたね。なくなってしまったのが本当に残念です。滋賀でパルコ復活してくれへんかな? そこに僕の等身大銅像飾ろか(笑) ──滋賀にはいろいろな遊び場がありますね。西川さん的に今おススメのスポットはありますか? やっぱり琵琶湖いいですよ、自転車で「ビワイチ」とか。あと今この時期のおすすめとしては「グランスノー奥伊吹」(旧:奥伊吹スキー場・滋賀県米原市)。スキーやスノボされる人には、アクセスもしやすくておススメです。夏のシーズンは「グランエレメント」っていうグランピングもあって、1年中楽しめるので、ぜひ行ってみてください。 大阪もすごく変わっていってますが、今滋賀もすごく変わっていってます。特に草津、守山あたりは、本当に目まぐるしい変化で。滋賀で遊ぶのはもちろん、移住する人もいるし、本当にありがたいですよね。ただ、僕らもこの街の変化についていくのが大変です。 (次ページ)ほかのイベントとは一線画す、ごちゃまぜな「イナズマロック フェス」2025年は? ◆ ほかのイベントとは一線画す「イナズマロック フェス」2025年はどうなる? ──さすが「滋賀ふるさと観光大使」としての視点ですね。滋賀の街の変化は、運営する「イナズマロック フェス」にも影響してますか? おかげさまで2009年にはじまった『イナズマロックフェス』の運営も16年が経ちました。今年で17年目。その間に、会場の周辺の住宅環境などもだいぶ変わったので、渋滞を起こさないための対応とか、今まで以上にいろいろ工夫が必要になってきていますね。 ──そろそろ2025年の開催発表される時期ですよね。今年はどんなフェスになりそうでしょうか? そうですね。1月中には地元・滋賀に入って、毎年の恒例の寄付と同時に、開催発表をさせていただく予定です。毎年毎年アップデートを重ねてますが、昨年は市場を最大規模のフリーエリアを設け、これまで以上に無料で楽しんでいただくスペースを拡充させました。 今年も引き続き中身の充実をさせていきます。おそらく熱中症対策など含めて全国的にいわゆる夏のイベントや催し物が、我々の元々開催してた秋にずれてきて、ちょうど日程がかぶってしまうこともあると思うんですけど、うちはほかのイベントともう完全に趣向を変えてというか・・・。もともと「イナズマ」らしいごちゃまぜのラインアップでお送りしてたので、今年も「イナズマ」らしいブッキングを期待していただければと思います。 ──昨年はロバート秋山さんの登場も話題になりましたね。 そう、本当にごちゃまぜのブッキングでしょ。秋山くんとかお笑いのみなさんもいれば、「ながのーず」(長野博+井ノ原快彦)や、NEWSみたいな、STARTO ENTERTAINMENTのみなさんにも出演してもらって。一昨年はAぇ! groupみたいな、関西ゆかりのアーティストにも出てもらいましたし。これからも「イナズマ」を、関西で幅広いエンターテイメントを楽しめる、大切な場所にしていきたいなと思います。 ◆ 2025年の活動は…?アルバムリリースや全国ツアー、「行政活動」も…? ──2024年はイベントやドラマ出演など、活躍の幅がとても広かったと思いますが、今年はやはり音楽活動がメインになりますか? 例年に比べるとそうですね。T.M.Revolutionでの活動も30周年が間近に迫ってますし、その口火を切る形で、西川貴教としての3枚目のアルバム『SINGularity Ⅲ -VOYAGE-』のリリースがあります。アルバムは物語を紡ぐような、形あるものを作りました。よかったら聞きまくっていただきたい。 ツアーも2月3月にあります。大阪は3月19日に「Zepp Osaka Bayside」(大阪市此花区)で昼3時から、夜7時からの2公演。みなさんそれぞれ生活環境変わってきていると思うんですけど、昼公演なら彼氏や旦那さんに秘密でこっそりきてもらったりね。2025年も丁寧に音楽活動を続けていけたらと思います。 ──その分、いわゆる「行政活動」はちょっと控えめな感じになりますか? そういうわけにもいかずでね。今年は『大阪・関西万博』もあるでしょ? それから「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」PR大使に1月1日に就任したばかりなので、地元の「イナズマ」と同時にしっかりとPRさせていただきたい。時期的にも4月から『大阪・関西万博』がスタートして、9月に「イナズマ」があって、その後「国スポ・障スポ」がはじまって。1年通じて、みなさんと一緒に関西を盛り上げていけたらと思います。 ──どちらも全国から多くの方が来られそうですね。それにしても、肩書きがどんどん増えていってますね。今後狙って行きたい肩書はありますか? 僕にお力添えできることがあるんであれば、何でもやらせていただきたいと思っていますよ。できれば選挙以外で・・・次の知事選は2026年らしいですけど、近すぎるでしょ(笑)。これからも変わらず、自分の立場でまだまだ地域のためにできることあると思うので、頑張っていきたいですね。