リュックをやめて背中が空く"ベルトリグ”に。これで夏の狩猟が快適に
田舎と街の二拠点生活をしているライターのGOLです。耕作放棄地を再生し、田舎暮らしのトライ&エラーを楽しんでいます。 【アイテム画像を詳しく見る】 今年4月から管理捕獲従事者になりました。冬季の装備に関しては、体温を奪われない方向で揃えれば良かったのですが、気温が上がり始めると、装備も夏仕様にシフトする必要がありました。ほぼ毎週出猟を重ねることで、取捨選択できるようになりました。 そしてこの夏、私が手放したのはリュックでした。リュックの代わりに選んだのが今回紹介する“ベルトリグ”、HELIKON-TEX(ヘリコンテックス)「FOXTROT MK2 BELT RIG」(実勢価格:1万1800円)です。
■肩ではなく腰で支える
HELIKON-TEXは、1983年にポーランドで設立されたミリタリー・アウトドアブランドです。機能性と耐久性に優れた素材とデザインで、世界中のプロから一般ユーザーまで幅広く支持されています。 そしてベルトリグとは、基本的にはウエストポーチに肩掛けできるサスペンダーが付いた装備品になります。 収納物の重量のほほとんどを腰で支え、肩への負荷を最小限にすることができるものです。オールドスクールなミリタリー装備としてお馴染みですが、こちらは狩猟用あるいは釣り用のアイテムであると思います。
収納部は背面のメインコンパートメントと左右のボトルポーチくらい。サイドベルトにモールシステムが付いており、必要に応じて追加ポーチやツールを取り付けられます。 リュックと比較すると、明らかに収納力に劣ります。しかし、収納するべきアイテムはどれほどか? と改めて考える機会を得ることができます。不測の事態に応じて「あれも、これも」と何でもかんでも入れてしまうことがあります。しかし、リュックが大きくなれば、それ自体が重くなりますし、狩猟で収納するアイテムは実はそれほど多くはありません。 猟のスタイルや手法にもよりますが、日帰りで山に入るときは、リュックの中身はほとんど空なのです。獲れた獲物の肉を収納するための空間は必要ですが、獲物はいつも獲れるとは限りません。正直、忍び猟では空振りの時の方が圧倒的に多いものです。犬を使った巻き狩り(グループ猟)であれば、獲った獲物は道まで搬出され、ジビエ加工場に入れられますし、加工場に入れられない場合でも、複数の人手がいるので大きなリュックは必要ありません。また、単独忍び猟であっても肉を収納できるだけの折り畳みリュックがあれば良いのでは、と思うようになりました。 メインコンパートメント内部は約12cmのマチがあり、箱型になっています。幅は約26cmあるので意外と広く、蓋部と側面にジッパーの付いたメッシュポーチがあります。ベルクロで固定できるインサートパネルを背面に貼り付けられます。必要に応じて付けてみても良いかと。 私はメインコンパートメントにロープ、スケール、マーキングスプレー、マジック、掲示用従事者証、ヘッドランプ、ファーストエイドキット、銃砲所持許可証等を入れています。獲物を獲った場合や提示も求められた時のみ開ける必要がありますが、絶対に持っていなければならないアイテムを入れています。これでもまだまだ余裕はあります。蓋はYKKのダブルジッパー仕様。ファブリックはコーデュラ社製。デニール数の表記はありませんが、なかなか分厚い生地が使われています。