リュックをやめて背中が空く"ベルトリグ”に。これで夏の狩猟が快適に
外側の小さなポーチにはオーガナイザーが付いており、12ゲージのシェル3個がピッタリと収まります。私はここに予備の弾とマルチツール、ライター、鍵などを入れています。フラップには、ノールックで開閉しやすいよう4cmのナイロンリボンが付いています。 私は基本的に、弾を狩猟用のオレンジベストか弾帯に収納していますので、予備弾の取り出しやすさはさほど考慮していません。実際に猟で予備弾を使う機会がありましたが、やはり出しやすいとは言えませんでした。 メイン収納部の蓋上部にはショックコードがあり、折り畳み式の収納袋やウィンドブレーカーなど小さく折りたためるものを挟むのに便利。 下部には伸縮可能なベルトが付いています。折り畳み椅子やマットなどを縛ってもいいかも。私はここに折り畳めるULリュックを付けています。実際に獲物が獲れて肉にしたものをこれに収納します。
サイドのモールパネルにはポーチ類を装着可能です。各々の必要とするアイテムを収納するのにベルトリグにすることで、背中が蒸れず快適。肩への負担も最小限になるので獲物を獲るまでは苦労せずに済みます。猟のスタイルや場所によって要不要はあると思いますが、荷物をそれほど持ち歩く必要のないシーンであれば、こういった装備もありだと感じました。特に倒木をくぐる際は引っ掛かりづらく、使いやすかったですね。 唯一この装備で苦手とするのがクルマの運転。背面のポーチが邪魔なため、座席に浅く座ることになってしまいます。クルマに乗って行う流し猟には不向きですね。 サスペンダーが少し細いように感じましたが、実際に使ってみるとさほど気になりません。むしろ、無線機に干渉しないのでこれくらいの細さで充分だと感じました。 サスペンダーの長さは前後で調整可能です。まず、背面のベルクロで調整できる箇所で大よそを合わせ、実際に装着して前面のストラップで整える感じです。ベルトポーチの位置は体格や好みによりますが、私としてはヒップバッグくらいの位置に下げた方が肩への負荷を感じにくかったですね。サスペンダーのみを外すことも可能で、洗濯もしやすくメンテナス性に優れます。 今年の夏は例年以上に暑くなると予報されています。山仕事をする皆さんにとって、少しでも快適に過ごせる装備として、HELIKON-TEX「FOXTROT MK2 BELT RIG」、ぜひお試しを。
<取材・文/GOL>