「残り1枠」を争う熾烈な五輪選考レース。平野美宇が一歩リードも、伊藤美誠が逆転する可能性は?【卓球/全日本選手権】
約2年間にわたり繰り広げてきた卓球の“五輪選考レース”は、1月22日に開幕する『全日本選手権』をもって終了する。 【PHOTO】早田ひな、伊藤美誠、平野美宇、張本美和...女子卓球界が誇る“異次元の天才”たちを一挙にチェック! シングルス出場権は僅か2枠。昨年12月25日に日本卓球連盟が発表した最新の「2024年パリオリンピック選考ポイント 獲得状況」によれば、東京五輪の卓球で金、銀、銅のメダル3つを獲得した女子のエース伊藤美誠(スターツ)は、ここまで3位と難しい局面に陥っている。 女子の上位のランキングは以下の通りだ。 1位 早田ひな(日本生命) 790.5ポイント 2位 平野美宇(木下グループ) 486ポイント 3位 伊藤美誠(スターツ) 451.5ポイント 4位 木原美悠(木下グループ) 354ポイント 今大会優勝すれば120ポイント、準優勝で100ポイント、ベスト4で80ポイント、ベスト8で50ポイント、ベスト16で20ポイント、ベスト32で10ポイント加算される。早田は既に1枠目を得ており、2枠目を平野と伊藤の23歳の同学年ライバルで争う状況だ。4位の木原は、優勝しても2位には食い込むことが出来ないため、既に可能性は消滅している。 平野も伊藤もスーパーシードのため4回戦からの出場で初戦を制すればベスト32だ。仮に平野が16強入りを逃せば、伊藤はベスト8以上で逆転。平野が16強まで進めば、伊藤の五輪出場条件は4強以上、平野が準々決勝まで勝ち上がれば、伊藤は準優勝以上、平野がベスト4に入れば、伊藤は優勝するしかない。34.5ポイントリードをする平野の方が、言うまでもなく有利だが、伊藤にも逆転の可能性は十分に残されている。 泣いても笑っても今大会ですべてが決まる。はたして今夏に行なわれるパリ五輪で日の丸を背負うのはどちらか...。 構成●THE DIGEST編集部