復興願い華やか七夕 「がんばろう高岡」掲げ まつり開幕大小アーチ
高岡市の夏の風物詩として知られる「高岡七夕まつり」(富山新聞社、ラジオたかおか後援)は1日、中心市街地で開幕し、大小さまざまな七夕飾りが彩った。今年は能登半島地震からの復興をテーマの一つに掲げる。夜にはあんどんとちょうちんがともり、来場者は七夕飾りの華やかなアーチと夏の風情に胸を躍らせながら復興を願った。 高岡駅前の「すえひろーど」には高さ最大13メートルの大型七夕飾り12本が並び、「復興への願いを込めて がんばろう高岡」のメッセージが記されたあんどんも掲げられた。御旅屋セリオ前の通りは学校や団体などの「マイ七夕」が彩り、ウイング・ウイング高岡の広場には高岡商工会議所青年部が「願い短冊の杜(もり)」を設けた。伏木地区の玉川中央公園には高さ9メートル超の「復興七夕」が設置された。 高岡駅ビル「クルン高岡」で行われたオープニングでは、まつり実行委員会長の塩谷雄一高岡商工会議所会頭が「今年の七夕は地震の関係でさまざまな思いがある。少しでも伏木の皆さんの心が落ち着けばいい」とあいさつ。顧問の角田悠紀市長は「市民の気持ちを一つにして強い高岡を目指し、復旧・復興を進めないといけない」と述べた。 市児童クラブ連合会の手作り行灯(あんどん)コンクールの表彰式の後、出席者があんどんとちょうちんの点灯スイッチを押した。式典会場横のデッキテラスでは「夜町ビアテラス」が始まった。 まつりは7日まで。すえひろーどは3、4日の午後5~8時に歩行者天国となる。3日は「はたらく車」の展示やよさこい、4日は民謡輪踊りなどが行われる。