「逆に図々しい」と言われた元CoCo 宮前真樹(51)「元アイドルの経歴生かして」スイーツで成功の裏側と「気づいたら結婚してた」夫との関係
でもどうしてもその子が気になって、何かと理由をつけてペットショップに見に行っていたんです。だんだん大きくなっていって、ケージに入らないくらいになってきたので、お店の方に「売れ残ったらどうするんですか?」って聞いたら「郊外のペットショップでも売れなかったら保護犬サイトに載せます」と言われたので、じゃあ今から飼っちゃおうよって、うちに連れて帰りました。 ──エルマーちゃんの食事も野菜や肉など栄養たっぷりで、とても気をつけていますね。
宮前さん:出会ったときは生後3か月だったんですが、体調をしょっちゅう崩していて。毎日のように病院に連れていき、薬だとか点滴だとかを受けて、獣医さんからはあまり長生きできないかもと言われていたんです。自分があまり薬に頼りたくないタイプなのもあって、エルマーにもずっと薬を飲ませ続けなければいけないのがイヤで…。自然の素材を使った手作り食で自分の体調も変わったので、この子も食事から変えてあげたいと思って始めました。獣医さんがやっているセミナーで勉強もしました。こうして始めたことが結果的に今、仕事に繋がっています。犬のフードの仕事が、今いちばん楽しい趣味でいちばん楽しい仕事かも。何より、今エルマーが健康で元気に育っているのが嬉しいです。
── 次々と新しいことにチャレンジしていますが、今後の目標は? 宮前さん:何か大きいことを成し遂げたいという野心はなくて、今私と一緒にお仕事をしているチーム、かかわっている人やスタッフの人たちと楽しく年を取っていきたいです。自分個人としてはちゃんと年を取っていきたい。老けていくことを受け入れて、諦めるのでもなく、「ちゃんと年を取る」のが目標です。 PROFILE 宮前真樹さん みやまえ・まき。1973年生まれ、新潟県出身。1989年、アイドルグループ・CoCoのメンバーとしてデビュー。2004年に芸能界を引退後、ル・コルドン・ブルー東京校にて製菓の基礎を学ぶ。2909年より食育活動を開始。ロールケーキブランド「maq bon」代表、犬の管理栄養士など多岐にわたって活動。
取材・文/原田早知 写真提供/宮前真樹
原田早知