まさかの離脱…シーズン開幕前に故障した大物(4)阪神でフルイニング出場が
オープン戦に突入している2024年シーズンのプロ野球。主力選手は開幕に向けての調整を進めているが、実戦をこなすうえで注意しなければならないのが、故障離脱だ。実際にシーズン開幕前の大事な時期に離脱した選手は多く、今季もすでに離脱者が出ている。そこで今回は、シーズン開幕前に故障を経験した大物選手を紹介する。
金本知憲
投打:右投左打 身長/体重:180cm/88kg 生年月日:1968年4月3日 経歴:広陵高 - 東北福祉大 ドラフト:1991年ドラフト4位 1492試合連続フルイニング出場の世界記録を持つ金本知憲。その記録が途切れる要因となったのは、シーズン前の故障だった。 広陵高で高校通算20本塁打を放った金本は、東北福祉大に進学。1年時からレギュラーを獲得し、大学球界でも名が知れ渡るバッターになっていた。 その後、ドラフト4位で広島東洋カープに入団。入団後2年間は目立つ結果を残せなかったが、プロ3年目に17本塁打を記録してから打線の中心として活躍。2002年オフにはFA権を行使し、阪神タイガースに移籍した。 2004年7月には死球を受けた際に左手首を骨折するも、翌日に2安打を放つ離れ業を披露。同年も試合に出続け、打点王(113打点)を獲得した。 2005年も全試合に出場すると、打率.327、40本塁打、125打点をマークし、最優秀選手(MVP)を受賞。何があっても試合に出続ける姿は「鉄人」の異名を取った。 だが、2010年のオープン戦、試合前練習で味方選手と接触。右肩に重傷を負い、同年4月で連続フルイニング出場の記録は途絶えた。それでも、2012年限りで現役引退を決断するまで、持ち前の打棒でチームの大事な戦力となっていた。
ベースボールチャンネル編集部