パチスロ規則改正で「ノーマルAタイプ」に革命の予感。話題の“ボーナストリガー”搭載で新時代に
遊技機規則と風営法
そもそもの話ですが、パチンコ・パチスロといった遊技機は、業界を取り仕切る風営法を大前提として、その下にある行政側が社会情勢を鑑みて定めた遊技機規則を基準として作られます。それにより、遊技機規則の改正は行政側が「射幸性が過度になりすぎている」などと判断したところが改正のタイミングになっている、というのが通例。 そして遊技機規則の下にはさらに技術上の解釈基準があり、さらにこの解釈基準をもとにして、メーカー団体などが開発にあたってのガイドラインとして内規を定める、というのがおおまかな流れになっています。
内規改正でパチスロの射幸性がアップ
これまで解釈基準や内規は、遊技機規則の改正にかかわらず任意のタイミングで変更されております。もちろん行政側が認めることが前提ではありますが、解釈基準や内規変更は、スペック面にかなりの影響を与えるものです。 解釈基準は行政側からの、内規はメーカー側のという違いはあれど、これらの改正によって一気にスペックアップも実現できます。例えばパチスロでは、スマスロによる有利区間ゲーム数の撤廃は内規改正でしたが、これで一気に射幸性が上がったのは周知の事実。
解釈基準の改正でAタイプに連チャン性も……
解釈基準はこの8月にも改正が行われましたが、今回の改正は某メーカーの開発者が「元気がなかったノーマルタイプの魅力がアップする」と話すくらいに注目されるもの。それがボーナストリガーと呼ばれるものです。 解釈基準的には「第一種特別役物若しくは役物連続作動装置の作動終了時又はリードライトメモリの初期化時に、あらかじめ定められた一の規定数に固定する機能を有しても本規定に抵触しない」と記されています。わかりやすく説明すると、ボーナス後にベット(掛け)枚数を固定できるようになるものです。 この使用例を簡単に説明すると、ベット枚数でボーナス確率が変化させられるのはこれまでどおり。それを利用して、例えば通常時は3枚掛けに固定して遊技し、BIG終了後は2枚がけに固定して遊技。2枚掛けでの遊技は、3枚掛けよりも確率を高く設定しておけば、ボーナス確率が上がった状態でプレイすることが可能です。 そして、REG後は再び3枚掛けに固定すれば、BIG後はREG当選までボーナス確率をアップさせられ、実質的なボーナス連チャン状態を作れることになります。 もちろんそんな単純なゲーム性以外にもいろいろなことが考えられますが、これまでパチスロのボーナスに認められなかった“確率変動的な連チャン”だけでも十分に魅力的なのは間違いないでしょう。