【MLB】新人王の模擬投票 最有力はカウザーとスキーンズ カブス・今永はナ・リーグの4位にランクイン
日本時間8月27日、米公式サイト「MLB.com」は新人王の模擬投票の最新の結果を発表した。今回の模擬投票には同サイトの30人の有識者が参加し、現時点での成績だけでなく、残り試合での各選手のパフォーマンスを予想したうえで、各リーグの1位から5位までを選出。それを1位票5ポイント、2位票4ポイント、3位票3ポイント、4位票2ポイント、5位票1ポイントで集計し、順位が決定された。日本人選手では、すでに2ケタ勝利を達成している今永昇太(カブス)がナ・リーグの4位にランクインした。 【動画】カブスの今永昇太が7回10奪三振2失点の好投で9勝目を挙げる ア・リーグは30人中17人から1位票を獲得したコルトン・カウザー(オリオールズ)が1位となった。メジャー2年目の今季はここまで124試合に出場し、打率.247、19本塁打、57打点、8盗塁、OPS.771を記録。安定した外野守備でもチームに貢献している。オリオールズは昨季、ガナー・ヘンダーソンが新人王に輝いており、2年連続で同じチームからの選出になれば、ア・リーグでは2004~05年のアスレチックス(ボビー・クロスビーとヒューストン・ストリート)以来となる。 残りの1位票は3人の選手に分散し、メイソン・ミラー(アスレチックス)が9人、ルイス・ヒル(ヤンキース)とウィルヤー・アブレイユ(レッドソックス)がそれぞれ2人から1位票を獲得。総ポイントではヒルが2位、ミラーが3位、アブレイユが4位となり、5位にはオースティン・ウェルズ(ヤンキース)がランクインした。 一方のナ・リーグはポール・スキーンズ(パイレーツ)とジャクソン・メリル(パドレス)の一騎打ちの様相を呈しており、スキーンズが19人、メリルは11人から1位票を獲得。総ポイントでも1位スキーンズ、2位メリルの順となった。5月にデビューしたスキーンズは17試合に先発して8勝2敗、防御率2.16、130奪三振と支配的なパフォーマンスを披露。強烈なインパクトを残している。対するメリルは開幕から正中堅手に抜擢され、128試合に出場して打率.290、19本塁打、75打点、14盗塁、OPS.809の好成績をマーク。試合終盤に効果的な本塁打を連発し、こちらも印象的な活躍を見せている。 ナ・リーグの3位以下は、3位がジャクソン・チョーリオ(ブリュワーズ)、4位が今永、5位がタイラー・フィッツジェラルド(ジャイアンツ)という結果に。正遊撃手として活躍するメイソン・ウィン(カージナルス)やすでに11勝を挙げているギャビン・ストーン(ドジャース)がトップ5から漏れており、ア・リーグよりもレベルが高い印象を受ける。今永は24度の先発登板で10勝3敗、防御率3.08、140奪三振の好成績を残しているが、残念ながらスキーンズとメリルの争いに加わるのは難しそうだ。