「ランクル250販売前線」悲喜こもごも?? 意外に多い「辞退客」とは? ディーラーごとに対応は千差万別だった
ついに発売されたランクル250。ファーストエディションと通常版という、二本立てでの販売がスタートした。その販売方法を調べていくと、お店ごとに違った特色を持っていることが分かったぞ。各地の販売店の様子や、今後の供給見通しなどを含めてレポートしていく。 【画像ギャラリー】買えなくても販売は継続だから諦めないで!!超絶カッコいいランクル250を見て(36枚) 文:ジョー城ヶ崎/写真:TOYOTA
■自由な販売方法だからこそディーラーの悩みは尽きない
4月18日の13時30分、ランクル250の受注計上がスタートするタイミングだ。販売現場では、アルヴェルの時のような争奪戦感は薄かった。ショールームでの商談渋滞が起きることもなく、スムーズに人が流れていく。 それもそのはず、トヨタディーラーでは、かなり前からランクル250の販売準備を始めていた。今回の販売方法は、転売対策をしっかりと取れば、販社側が自由に決められるタイプ。しかし、自由だからこそ、その方法に悩むディーラーが多かったようにも感じる。 実際に、ディーラーではどのような販売方法を選択していたのか、具体的に見ていこう。
■強制ローンやリースは少ない!?購入辞退も多いってマジ?
先日のランクル70登場時にあった雁字搦めの販売方法は、ランクル250では少なくなったように感じる。 ただ、販売条件の中へは当然のように、「残価設定ローン」や「自社リース」の契約を掲げるところもあった。特に地方へ行くほど、その傾向は顕著である。 強制ローンは絶対に転売されないように、所有権留保の期間を2年ないしは3年設定するための苦肉の策だ。しかし、ユーザー側の金利負担や、リース満了後の車両取り扱いが不明瞭など、転売対策でユーザーの不利益が大きくなるのは、どうにかしなければならない。 具体的な販売方法の多数は、購入希望者を募り販社で抽選を行うタイプ。ローン縛り・リース縛りはセットである。 抽選倍率に関しては、ランクル70の時よりも大幅に緩和されている様子だ。そもそも月販基準台数は2,250台と、ランクル70の5倍以上なので競争倍率は低いだろう。 さらに150系プラドから、価格が大きく上がったランクル250では、事前に購入を検討していたプラドユーザーが、価格を聞いて辞退するというケースが増えているという。欲しい人へ完全に行きわたっているわけではないが、ある程度合格点が出せるくらいの車両供給量にはなってきているのだろう。 それでも地域によっては全く足りていないという場所もあり、ユーザーとメーカーの間に挟まれたディーラーの立場は厳しい。安定供給が約束され、自由に購入できるのは、もう少し先の話になりそうだ。