【ライブレポート】osage、メジャーデビューを経て東名阪ツアーで見せた新たな可能性
osageが昨日11月3日に東京・WWW Xで東名阪ツアー「Brand New AGE 2024」のファイナル公演を開催した。 【写真】osageのボーカルを務める山口ケンタ ■ 変わらない距離感で歌を歌いたい osageは両A面シングル「マイダイアリー / 透明な夏」を8月に配信リリースし、ソニー・ミュージックレーベルズよりメジャーデビュー。それから間もなく9月には両A面シングル「ジオメトリック / and goodbye」を発表し、今まさに飛躍の時期を迎えている。メジャーデビューしてから初のツアーでosageはサポートメンバーとしてキーボーディストに高田真路(chef’s)を迎えてライブを展開。バンドの新たな可能性をオーディエンスに示した。 ステージに姿を現したメンバーは、和の空気を感じさせるミディアムバラード曲「残り香」でドラマチックにライブを開始。「ニューロマンス」ではオーディエンスが一斉に左右に手を振る壮観な光景が広がり、金廣洸輝(G, Cho)の熱のこもったギターソロに観客が沸き立つ場面もあった。中毒性の高いリフがループする「ニヒリズム」を経て、「ひさびさの曲をやってもいいですか?」と山口ケンタ(G, Vo)が告げると「Hertz」の演奏がスタート。みずみずしいアンサンブルに乗せて突き抜けるようなハイトーンボイスが気持ちよく響き渡った。「身内だからこそカッコいい姿を見せたいんです。最後まで全力で駆け抜けたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!」と山口が述べ、勢いよく歌い始めたのはメジャーデビュー曲「マイダイアリー」。osageらしいキャッチーなメロディときらめくようなサウンドが詰まったラブソングをさわやかに届けた。 「あなたの大切な日を思い浮かべながら聴いてください。俺たちの一番大切な歌を」と述べた山口。「どれだけ大きなところにいても、変わらない距離感で俺は歌を歌いたい。どれだけ全国の知らないところに行っても、まるで知っている人かのように、あなたの前で歌を歌いたい」と伝え、彼は仲間との約束の歌とも言える楽曲「ウーロンハイと春に」をオーディエンスとともに歌い上げた。アマチュア時代から大切にしてきた楽曲の次には、大切な人との別れを描いた最新曲「and goodbye」が続く。山口とサポートの2人のみで披露したのは「触れ逢いたい」。メロディアスな鍵盤の音色と切ない歌声で紡がれるストーリーに、オーディエンスじっくりと浸っていた。 ■ 特大の愛を伝えて、さらなるステージへ osageはこのツアーでリクエスト企画を実施。事前にSNSで募ったファンのリクエストをもとに、会場ごとに異なる1曲を披露してきた。東京公演で選ばれたのは「yorunokakera」。美しい歌声と浮遊感のあるアンサンブルによって幻想的な世界観が紡がれた。その後、バンドは現在放送中のドラマ「毒恋~毒もすぎれば恋となる~」のエンディングテーマ「ジオメトリック」を爽快にプレイ。さらにノスタルジックな雰囲気が漂うサマーソング「透明な夏」を披露した。 ライブ終盤を迎え、初期ナンバー「エンドロール」をエモーショナルに演奏したosage。山口は「このツアーはメジャーデビューしてから一発目の東名阪ワンマンツアーです。俺たちは変わってきたのかなということをずっと考えていて、いろいろわかったんです。変わらないでいるというのはすごく難しいことで、人間誰しも周りの環境によって変わってしまうのは仕方ないこと。少なからず俺たちが今までやってきたこと、そしてこれからやっていくことは常に変わっていくものだと思う。だから『ずっと変わらずにここにいます』なんてことは言えない」と話し、「でも、俺たちは今までも変わり続けてきた。だからこそ、これからも変わり続けていくということが、俺らの中での“変わっていく”という意味だと思っている。そして今日ここでライブをやって、これからもツアーをやって、何本もライブハウスで歌を歌って、CDを出して、曲を出して、それがあなたにとって“変わらないもの”になればいいんじゃないかなと俺は本気でそう思いました」と述べた。そんな言葉を経て、山口がゆっくりと歌い始めたのは「アナログ」。この曲を通して思いを伝え、山口は最後に「見つけてくれてありがとう。愛してくれてありがとう。見届けてくれてありがとう。出会ってくれてありがとう」とオーディエンスに告げた。 アンコールを求める拍手に応えて登場したosageは、1月15日にメジャー1st EP「フラグメントe.p」をCDリリースすることを発表。さらにワンマンツアー「osage oneman Live Tour 2025『monument』」を全国9カ所で行うことも告知して会場を沸かせた。「最後、特大の愛を伝えて帰りたいなと思います」と山口が話すと、彼らはラストナンバー「セトモノ」をプレイ。“さよならの歌”を熱くかき鳴らし、東名阪ツアーを締めくくった。 ■ セットリスト □ osage「Brand New AGE 2024」2024年11月3日 WWW X 01. 残り香 02. ニューロマンス 03. ニヒリズム 04. Hertz 05. マイダイアリー 06. vega 07. ウーロンハイと春に 08. and goodbye 09. 夜煩い 10. 触れ逢いたい 11. yorunokakera 12. ジオメトリック 13. 透明な夏 14. letter 15. エンドロール 16. アナログ <アンコール> 17. セトモノ ■ 商品情報 □ osage「フラグメントe.p」収録内容 CD ・フラグメント ほか新曲 初回生産限定盤付属Blu-ray ・ENSEMBLE TOUR 2024 - 2024.07.27 Live at Shibuya WWW X 01. monologue 02. letter 03. 少年少女 04. ノータイトル 05. 世明けの唄 06. Greenback 07. ニューロマンス 08. ニヒリズム 09. フロイト 10. あの頃の君によろしく 11. 残り香 12. 夜煩い 13. ホンネ 14. 赤に藍 15. 青かった。 16. セトモノ 17. エピローグ <アンコール> 18. マイダイアリー 19. ウーロンハイと春に ■ ツアー情報 □ osage oneman Live Tour 2025「monument」 2025年2月15日(土)福岡県 Queblick 2025年2月16日(日)香川県 高松TOONICE 2025年2月22日(土)宮城県 enn 2nd 2025年3月1日(土)新潟県 GOLDEN PIGS BLACK STAGE 2025年3月8日(土)大阪府 Music Club JANUS 2025年3月9日(日)広島県 CAVE-BE 2025年3月16日(日)愛知県 ell.FITS ALL 2025年3月20日(木・祝)北海道 Crazy Monkey 2025年3月23日(日)東京都 渋谷CLUB QUATTRO