【DIY整備】ネジが長すぎて困ったときに。ネジの長さを“エレガント”に詰めるちょっとしたコツ
エレガントなネジの長さ詰め作業(実践編)
────────── 先にナットを入れます ────────── まず、切断するネジの奥まで先にナットを入れておくのがミソ。これで九割勝ったようなものです。 ────────── 切ります ────────── 切り方はディスクグラインダーでも金属ノコギリでもOK。意外と金ノコのほうが綺麗に切れるので、筆者的には金ノコがおすすめ。 ────────── 先端をテーパー状に削ります ────────── 切断面はバリが出ているので、これをテーパー状に削ります。といってもアールをつけたり、丁寧に削る必要はなくて、軽く面取りするぐらいで十分! 具体的にはC1面取りぐらいできればOK。 ここを削っておかないとナットを取り付けるときに斜めになってしまったりして取り付けにくくなってしまうので、面倒がらずに削っておきたいところです。 ────────── ねじ山の修正をします ────────── ここからがねじ山の修正になります。 奥まで入れておいたナットを戻すだけ。 くりくりと往復させます。 切断面のところで往復させてやるのが吉。引っかかりがなくなるまでナットを動かしてやればオッケーです。 あとからナットを入れてもいいんじゃね? と思った方もいらっしゃると思いますが、切断時のチカラで歪められたねじ山を正常なほうから押し戻す形になるので、斜めになることもないし、無理なく修正できるのです。これが、先にナットを入れておくことの理由です。 ほい。ネジの切断とネジ山の修正、できました~!
ダイスもいいけどナットにもメリットが
ねじ山の修正については、ダイスを使うのが完璧で最強です。これは間違いない。 だけど、じつはナットを使うことのメリットもあるのです。ダイスは精度がシビアすぎるため、修正しようとしたときねじ山を削ってしまって、厳密な意味では寸法が変わってしまうことがあるのです。 ダイスを通したあとに粉がついていたら、その証拠。そうなると、つまりはネジが少しだけ痩せてしまうので締めためたはずのナットが緩んでしまうこともあるのです。 だけど、ナットならば 適度なクリアランスがあるので、潰れたネジ山を修正するだけで、ねじ山そのものを削ることはないと言えます。削りようがないですしね!