“優等生だった”24歳女性ダンサーが入れ墨を彫った経緯「整形も豊胸もオープンにしている」
入れ墨に対して客の反応は…
――かなり思い切った入れ墨を彫られていますが、周囲の反応はどうですか? Mina:バーレスクの面接は、ダンス経験もあったし自信がありました。そもそも私、これまでの人生で叶わなかった夢はないんですよ。叶うように結構本気で打ち込むタイプで。ただ、受かったあとに聞いた話では、入れ墨はややネックになったようですね……。最初のころは、水着の衣装のときに長袖の水着を渡されたこともあります(笑)。確かに第一印象で損することはありますね。 お客様からも「しゃべってみたらこんなに面白い子だったのか!」みたいにお声がけいただくことが多いです。ちなみに私、お客様に隠していることはほぼないんです。整形も豊胸もオープンにしていて、「ここまで自己開示する子は珍しい」なんて言われます(笑)。
なぜ入れ墨を彫ったのか
――入れ墨を彫るまでの経緯について聞かせてください。 Mina:私、こう見えて小学生時代は真面目だったんです。正確に言うと、父が厳しくて、反抗できなかったんです。だから父が決めた体操やバレエなどの習い事を全部こなして、勉強もきちんとやっていました。生徒会に入って運営したり、合唱祭の指揮者をやったり、いわゆる優等生です。 転機になったのは父が自ら命を絶ったことでしょうね。当時、うつ病だった父は死を仄めかす言動をしていましたが、私はあまり気に留めませんでした。ただ、亡くなり方が亡くなり方なので生命保険もおりず、母は経済的に結構行き詰まっていたと思います。そうした環境のなか、私もふさぎ込むことが多くて、何回かリストカットやアームカットを経験するようになりました。 一方で、父の生前にはできなかったオシャレにも目覚めて、髪の毛を金髪にしてギャルになるなど、傍からは「はじけてしまった」ように見えたかもしれません。それでも目標が定まると頑張るタイプなので、偏差値が高めの自由な校風の私立高校に行きたいと思って勉強し、合格しました。入学したあと、リストカットやアームカットの痕を誤魔化すためにワンポイントの入れ墨を彫っていったのが、どんどん増えていきました。