スーパーFK弾を決めたアビスパ福岡の前寛之　撮影：中地拓也

　Jリーグの舞台でワールドクラスのスーパーFK弾が生まれた。 　5月25日に行われたJ1リーグ第16節で、アビスパ福岡は敵地でアルビレックス新潟と対戦し、2-1で勝利した。その先制点となったのが、福岡MF前寛之の圧巻の長距離FK弾だった。 ■【動画】「全盛期の中村俊輔級」「とんでもねぇFK!」と騒然! 福岡28歳MF前寛之の“コース＆軌道＆スピード”完璧な約30mスーパーFK弾■ 　試合開始前の時点で11位だった福岡は、直近2試合を2連敗で、さらに今節はチーム最多6得点をマークしていたエースFWシャハブ・ザヘディが出場停止という苦しい状況だった。だが、その正念場と言えるの試合で、普段は中盤のバランサーとして働く28歳が輝いた。 　前半37分、ピッチ中央やや右寄り、ゴールから約30m位置から、背番号6の前が右足を振り抜く。スピードに乗ったシュートは5枚の壁の左上を通り抜けると、勢いを落とすことなく鋭く曲がり落ちながらゴール左上隅へ。新潟のGK小島亨介の伸ばした手も届かない完璧なコースを襲い、ゴールインとなった。 　それまでボールを支配されて劣勢気味だった中でのスーパーFK弾。1点をリードした福岡は、後半40分に紺野和也が追加点を奪うと、終了間際に1点を失うも2－1で逃げ切り勝ちを収めた。

■「コース、軌道、スピード見事やなぁ」

　チームを勝利に導いた前のスーパーFK弾はすぐにSNS上でも拡散され、ファンからは次のようなコメントが寄せられた。 「コース、軌道、スピード見事やなぁ」 「これはすごい。全盛期の中村俊輔級じゃないすか。」 「とんでもねぇFK!!あの距離であのコース蹴れるのは俊輔ぐらいしか居らんと思いよったら」 「ヤバすぎるのよ　鳥肌立ったよマジで　こんなFK蹴れるなんて知らなかったよ」 「改めて映像見たけど、このFKヤバい。今月のベストゴール候補じゃない?」 　連敗を2で止めた福岡は、順位こそ11のままだが、勝点を22（5勝7分け4敗）に伸ばして上位との差を縮めた。クラブ初タイトルとなった昨季のルヴァン杯でMVPに輝いた長谷部茂利監督の申し子が、FKの名手として、新たな得点源として名乗りを上げた。