フォロワー急増の投資家バクさん、仮想通貨やFXで1000万円近い損失を出した過去を告白 そこから“年間100万円の配当収入”を得るようになるまで
日経平均の急落にも動じないで済む
株式投資といえば、値上がりした時の売却益による「キャピタルゲイン」狙いが一般的ですが、株価というのはどうしても不安定で、下がった時のダメージが大きい。それに対し、株を持っているだけでもらえる配当金による「インカムゲイン」は安定的に入ってくる。そうなると、株価の上下動はあまり気にしなくてよくて、配当金をもらい続けられればいい。たとえ投資先の企業の株価が下がっても、配当金さえ出してもらえれば儲けられる投資手法なのです。 6月17日には日経平均株価が一時800円超も下落して不安になる人も多かったと思いますが、むしろ株価が下がれば配当利回り(株価に対する配当金の利回り)は上がりますから、そこは「買い時」にもなる。株価の下落局面でも冷静にいられるというのは精神的なメリットといえるでしょう。 とはいえ、「高配当株投資」は決して万能ではありません。配当利回りはせいぜい年に5~6%ですから、単純に資産を増やすにはインデックス投資のほうが効率がいい。配当金はあくまでいまの生活を豊かにするためのものなので、将来の資産形成には向かないでしょう。 また、配当利回りの数字だけで高い銘柄を選ぶと、一時的に配当金が多かっただけで、将来的には減配や無配になるリスクもある。それよりも長年にわたって業績がよく、安定的な配当を出し続けられる優秀な企業を選ぶ「目利き」が必要になってきます。
銘柄選びは、業種やセクターを分散
高配当株投資の銘柄選びでは、これまで長年にわたって配当を減らさなかった実績を持つ企業はもちろん、今後も配当を減らさないと積極的な株主還元策を打ち出している企業も候補になります。たとえ業績が落ち込んでも配当を減らすリスクが極めて少ないからです。 もちろん、いまは安定的に思える企業でも、思わぬ大災害や不祥事などによって落ち込む可能性もゼロではない。たとえば、かつて高配当株の代表格だった東京電力が2011年の原発事故によって無配転落したように、優秀な企業に見えるからといって一極集中させるのもよくない。たとえば、銀行や商社などと業種やセクターを分散させて、不測の事態にも備えておくことが、より安定感を増すことにつながると思います。 昨年来、東証はPBR(株価純資産倍率)1倍割れ銘柄に是正を迫り、増配や自社株買いなど株主還元策を強化する企業が増えています。これを好機ととらえれば、高配当株投資で選びたい有力候補はいくつもあります。そのためには、ぜひご自身の目で分析して、安定的な配当がもらい続けられる企業を見つけ出してほしいと思います。 【プロフィール】 投資家バク(とうしかばく):20代の頃はギャンブル投資で数百万円を失うも、現在は高配当・インデックス投資を学び、資産拡大中。ポートフォリオや家計収支をブログやSNSで公開。YouTubeチャンネル「【投資家バク】高配当・増配株で目指せFIRE」のチャンネル登録者数は約8.5万人。【Xアカウント】@Toushi_Baku