異様光景…“掲示板ジャック”も…東京都知事選挙 ポスター貼り「3カ所」に密着
■異様光景…“掲示板ジャック”
591カ所に掲示板がある八王子市。掲示板の前を通るのは、車のみです。人通りはまったくありません。20日午後3時半ごろ、ようやく人影が見えました。 ボランティアでポスター貼りに参加したという女性。遅くなってしまったのには、ワケがあるといいます。 ポスターを貼りに来た ボランティアの女性 「今回(立候補者の)人数が多かったということで。自分たちが何番なのかというのを知らされるのもすごく遅くて、こんな時間になってしまった」 しかし、その後も訪れる人はほとんどおらず、午後5時になりました。掲示板に貼られたのはわずか4枚。番組が取材した練馬では3枚、銀座では9枚という結果になりました。 一方、都内の別の掲示板では、異変が起こっていました。 女性 「(ポスターを貼る枠が)25から48までなんですけど、とりあえず30までの5枚貼っていきたいと思います」 ポスターに写るのは、女性本人の写真。次々とポスターを貼っていきます。なぜ、複数の枠に貼れるのでしょうか。 掲示板の枠を“購入”した女性 「自分の枠を購入というか、そんな感じで。あの子自体も立候補じゃないですし、私も立候補じゃないです」 掲示板にポスターを貼る権利を“買った”と話す女性。 新宿区内にある選挙ポスターの掲示板ですが、女性の同じポスターが枠のように貼られています。 その数、24枚。異様な光景に街の人はこう話します。 掲示板の前を通りがかった男性 「選挙変わりましたね。こんなん許されないですよ。宣伝ですよ」 別の場所では、立候補者の写真ではなく犬のポスターがずらっと並んでいて、掲示板がジャックされています。 ポスターに映るのは、人ではなく犬。初日の大混乱が垣間見えた“ポスター掲示板”。さらには、警視庁が警告を出す事態もありました。 捜査関係者によると、立候補した諸派の男性候補がわいせつなポスターを複数カ所に貼りだしたことを確認。警視庁は、これらのポスターが迷惑防止条例違反にあたると判断し20日、男性候補を呼んで警告を出したといいます。