「トランプ・トレード」が急上昇──ビットコインが対メキシコペソで10%近く上昇、金は横ばい
金は横ばい、ドルインデックスは急上昇
トランプ氏の関税計画がインフレ激化につながる可能性があるとの懸念にもかかわらず、金は最近の上昇の波に乗って1オンス約2740ドル(約41万1000円)でほぼ横ばいで取引されている。 金の上昇は、7月9日以来初めて105.00を上回ったドルインデックスの上昇によって抑えられた可能性が高い。米10年債利回りは20ベーシスポイント以上上昇して4.46%となり、利回りのない安全な避難先である金の魅力が低下した。債券の上昇は、トランプ氏の関税によって連邦準備制度理事会(FRB)の金利引き下げ計画が複雑になる可能性があるとの懸念によるものかもしれない。 関税は、商品のコスト増加、国際貿易の混乱、競争の減少などによって世界経済全体に波及効果をもたらし、インフレ圧力を高めることで知られている。 とはいえ、ビットコインと金はともに、膨張するアメリカの財政赤字のおかげで長期的な強気トレンドにあるとされている。金は今年32%上昇し、S&P500の21%の上昇を大きく上回っている。デジタルゴールドとも呼ばれるビットコインは75%上昇している。 |翻訳・編集:林理南|画像:Danny Nelson/CoinDesk|原文:Bitcoin Rises Nearly 10% Against Mexican Peso as 'Trump Trade' Soars; Gold Stays Flat
CoinDesk Japan 編集部