愛猫の脱走経験がある人は4割 獣医師に聞く「猫の呼び寄せ方」
家猫が一時的に脱走してしまった経験はありますか? ねこのきもちWEB MAGAZINEが猫の飼い主さんを対象に行ったアンケートから、一瞬の隙を突かれた飼い主さんたちのヒヤリ体験が見えてきました。ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生に、もしものときに役立つ「猫の呼び寄せ方」をお聞きします。 【写真】飼い主さんに甘えるスコティッシュフォールド
家猫の38%は脱走経験があった
ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、2024年6月に猫の飼い主さんを対象に「愛猫の脱走経験」に関するアンケートを実施。その回答によると、飼い主さんの38%に愛猫の脱走経験があることがわかりました。
隙をつき、自ら扉を開ける猫も! 主な脱走経路
飼い主さんから聞かれた脱走の方法は、次のようになっています。なかには、愛猫が自ら網戸や引き戸を開けて出ていくケースもありました。 「網戸を開けて脱走された」 「家の縁側から脱走しました」 「マンションのベランダの窓から、ほかの部屋のベランダへ脱走」 「引き戸を開けて脱走した」 「玄関や窓を開けた瞬間にスッと抜け出した」 万が一愛猫が脱走してしまったときは、どのように自宅へ呼び戻せばいいのでしょうか? ここからは、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生にお話を伺います。
万が一のときの愛猫の呼び寄せ方
――愛猫が外へ出て帰ってこないときや、脱走してしまった場合は、どんなふうに呼び寄せればいいのでしょうか。 山口先生: 「お気に入りのおやつや、ゴハンを置いておきましょう。その際に少し温めて香りを立てたり、フードの袋や缶詰の音を立ててもいいでしょう。そして優しく穏やかな声で名前を呼んであげましょう」 ――すぐに見つからないときに、できることはありますか? 山口先生: 「猫は狭い場所や、暗い場所に隠れていることが多いです。そのような場所を中心に探したり、おやつや食べ物を置いたりしておくといいでしょう。置く際には名前を呼んであげ、いつものトーンで『ゴハンだよ』と声がけをしてみてください」
日ごろから習慣づけたいこと
――愛猫を見つけやすくするために、日頃から習慣づけておいた方がいいことはありますか? 山口先生: 「飼い主さんが名前を呼んだら愛猫が反応するようにしておくことや、反応しやすい音、好きな食べ物やおもちゃを把握しておくのもいいでしょう。日頃のコミュニケーションや観察が役立ちますので、心がけてみてください」 愛猫が脱走しないように対策することも必要ですが、飼い主さんの声に反応する習慣がついていることも一緒に過ごす助けになるようです。部屋の換気や外出をする際は、愛猫の脱走に気をつけましょう。 (監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生) 取材・文/小崎華 ※アンケートコメントは飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。 ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性がない場合もあります。 ※記事の内容は2024年7月時点の情報です。
ねこのきもちWeb編集室