【りょうさん・インタビュー/前編】りょうさんと生田斗真さん、中村倫也さんとの関係は?
ザ・クール&ビューティの俳優・りょうさんが、舞台に立つ。ド派手な演出でこってり面白い劇団☆新感線の、新作『バサラオ』で魅惑的なキーパーソンを演じ、アクションも披露するとか。50代に入った今、スレンダーなボディと美貌にますます磨きをかけ、体力勝負の長期公演に向けて静かで熱い闘志を燃やしている。
生田斗真さん主演の舞台で、アクションにも挑戦!
りょうさんが、再び劇団☆新感線の舞台に立つ日がやってきた。 2020年4月、新型コロナウイルスの影響で『偽義経冥界歌』の博多公演が全公演中止となり、主演の生田斗真さんはじめ、出演を予定していたりょうさんはとても悔しい思いをした。そのリベンジともなる新作、いのうえ歌舞伎『バサラオ』の上演が決定! りょうさんもメインキャストとして名を連ねている。 「『いつかリベンジを!』とみんなで話していたので、今回『バサラオ』という新しい舞台でお声がけしていただき、『やっと来た、うれしい!』と思いました。 『偽義経冥界歌』のときは、2019年の大阪・金沢・松本と2020年2月~3月の東京公演は終えていて、あとは4月の1カ月間、福岡公演を残すのみ…という状況でした。博多座さんもそれぞれの役者の名前が入った幟(のぼり)を作って劇場の外に立ててくださっていたんです! それから4年、もうずっと、新感線からオファーが来るのを今か今かと待っていました」
劇団☆新感線といえば、豪華なキャストに斬新な舞台美術、凝りに凝った衣装とメイクで俳優たちが演じ、歌い、踊り、派手な殺陣を見せる。しかも筋書きは、情熱と裏切りと驚きと爆笑たっぷりの練りに練った物語。熱烈なファンが待ちかねている公演なのだ。 そして今回、『バサラオ』の製作発表の場では、演出のいのうえひでのり氏から「りょうさんには、アクションでも頑張っていただきます」というコメントが。 「はい、私はずっと、劇団☆新感線でアクションをやってみたかったんです。2017年に『髑髏城の七人』に出演させていただいた時も、『もっとアクションをやりたい!』と言っていたくらい。体を動かすことが好きなんです」 何かアクションなどされているんですか? 「前に、カポエイラ(ブラジル発祥の格闘技)に興味があって、習いに行ったこともあります。アクロバティックな激しい動きをするのですが、腰に負担がかかりすぎて断念してしまいました。キックボクシングはずいぶん前からやっていて、今も続けています」 『バサラオ』で、りょうさんが演じるのは、かなり腕の立つ女大名のサキド役。 「いのうえさんから『サキドはアクション多め』と伺って、『うわーっ、とうとう来たか!』って思いました。私は新感線に関しては、基本的に何事も『できない』とは絶対に言わないことにしていて。 実は、『アクションをやりたい』と口にしたのはずいぶん前なんです(笑)。もちろん今も、やる気はものすごくあります。できることは、やります! だけど私が数ヶ月、数年程度鍛えたところで、できることは限られていますから、広い心で見守っていただけると助かります(笑)。 そしてどうやらサキドは刀をいつも背負っている設定らしいので、稽古に入る前に、家にあった木刀の素振りから始めました」