箱根路初V&3冠狙う国学院大監督「大学駅伝の勢力図変えたい」…駒沢大・青山学院大は阻止に自信
エース篠原倖太朗(4年)が健在。前々回5区4位の山川拓馬、同6区区間賞の伊藤蒼唯という3年生コンビが好調で、下級生も頭角を現してきた。1万メートル上位10人の平均タイムは21チームで最下位ながら、ハーフ1時間3分切りは10人に上る。指揮官は「エース力と次世代の若い力が融合したチーム」と評する。故障で離脱していた佐藤圭汰(3年)の復調次第では、2年ぶりの栄冠が見えてくる。
過去10年で優勝7度
出雲、全日本は3位に終わった青学大は過去10年で優勝7回。新春の箱根での巻き返しは「お家芸」でもある。原晋監督は「青学がやっぱり強いという姿をお見せできる」と自信満々だ。
前回2、3区で区間賞の黒田朝日(3年)、太田蒼生(4年)ら優勝メンバー7人が残り、新エース鶴川正也(同)が台頭。原監督は「往路に強力な布陣を構え、1区で出遅れることなく勢いがつけば、おのずと流れていく」と先手必勝の青写真を描く。前回5、6区で2位の若林宏樹(同)、野村昭夢(同)も控え、盤石の布陣が整っている。
台風の目は創価大か
出雲、全日本でいずれも4位につけた創価大も頂点をうかがう力がありそうだ。前回2区5位のスティーブン・ムチーニ(2年)、山登りに実績のある吉田響(4年)をはじめ往路から出し惜しみなくつぎ込む構えだ。榎木和貴監督は「(一人で展開を変えられる)ゲームチェンジャーがいるのが強み。大谷(翔平)選手が160キロの剛速球を投げ続けるような形で箱根に挑戦したい」。主導権を握れば、2021年のように優勝争いの台風の目になる可能性を秘めている。