ドレミコレクションが製作中だった複製「飛燕」が遂に完成、お披露目に!
カワサキZ1を中心としたリプロ部品やカスタムパーツの開発・販売で知られる、岡山のドレミコレクション。根っからの“カワサキ好き”で知られる同社・武 浩社長は2017年、第2次世界大戦中に当時の川崎航空機が開発製造した飛燕(三式戦闘機)を入手したことから、この物語は始まる。 【画像】レプリカ飛燕のコックピットはオリジナルパーツも多数(3枚) 飛燕は当時の日本で唯一の液冷スーパーチャージャー付きエンジンを搭載する戦闘機で、さらにその機体がキ61-I甲と見られる希少な最初期型と知り、実機を基に精細に複製した模型を日本立体とともに製作スタートした。昨秋に開催したWebike Festival 2023でもドレミコレクションと日本立体に協力いただいてその複製機体を特別展示したから、目にした人も多いことだろう。 そんなドレミコレクション・武社長の情熱の賜物、複製飛燕がこのほど遂に完成。茨城県小美玉市にある日本立体の工場内で3月2・3日の両日、一般にも公開されたのだ。1日分の公開を3部制による入れ替え制として、同社ホームページで公募したが、チケットはすぐに完売。 多くの航空ファンがその勇姿をひと目見ようと集まったのだった。
現役時代を知る人たちのためにも、1日も早くカタチにしたかった
実は当初、武社長は入手した機体のレストア(といっても、残存部品も少なくほぼ一から作ることになる)を考えたが、その長期に渡る製作期間やコストという壁に直面。「現役当時の飛燕を知る人たちのご年齢を考えると、そんなに時間をかけるわけにはいかない。ぜひ、その姿をもう一度お見せしたい」と考えた武社長は、レプリカの製作を思い立つ。 とはいえ、航空機へのノウハウなどないドレミコレクションが直接手がけることもできない。どこか...と探し巡り会ったのが、武社長の出身地・茨城県で、「紫電改」の実物大レプリカを製作した実績のある日本立体だった。 「戦争当時を思い起こさせることを批判なさる方がいるでしょう。けれど、私自身は右でも左でもないし(笑)、特別な思想もない。むしろ、大好きなカワサキがZ1などより遙か昔、こんなに素晴らしい“飛行機”を作ったということを同じカワサキ好き、そして航空ファンの皆さまに広く知ってほしい。ただし、この複製機体にはエンジンは積んでいませんし、そもそも空を飛ぶことも想定していません」(武社長)。
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