堀江貴文「退職金は“給与後払い”という悪しき習慣。働き盛りにもらうお金のほうが何倍も価値がある」
■退職金は時代遅れな制度 定年時にもらうお金よりも、そうしたライフイベントの真っただ中でもらうお金のほうが何倍も価値がある。NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)に投入できる種銭も増える。退職金に惑わされるのは愚かだ。 近年では退職金制度がない代わりに、昇給やインセンティブに重点を置く企業も増えてきた。支払うべき給与をそのつど全額支払うということだ。あたりまえだが、それが適正な雇用というものだろう。
私もかつてライブドアを率いていたとき、退職金制度は設けなかった。とうぜんそのぶん月々の給与に還元していた。そのほうが経営陣も従業員も向上心をもって職務に励める。退職金がないことがメリットになりうるのだ。 退職金という悪しき習慣が日本をダメにする。みんなそのことに気づくべきだろう。
堀江 貴文 :実業家